１９０馬鹿 学園では…… ページ40
ドンドンドン!ドンドンドン!
学園の出入口にそびえ立つ大きな正門が大きな音を立てて鳴いた。
その正門の近くで掃き掃除をしていた小松田が何事かと思い急いで門を開ける。
「は〜い、どちら様って左吉君に伝七君!?」
「小松田さん!Aさんが、Aさんが!!!」
門を開けるとそこには酷く慌てたようすの任暁佐吉と黒門伝七が立っていた。
伝七の背中には見知らぬ幼子を目に涙を浮かべてこちらを見ている。
「ま、待ってて!今先生方呼んでくるから!!」
小松田はそう言って、その場を離れた。
いつもの小松田なら彼らに入門表を渡しサインを貰ってから先生を呼びに行くのだが、彼らの必死の形相を見て、先生を呼ぶことを優先した。
小松田に呼ばれた先生は、事態の重さを察したのか左吉と伝七を学園長の庵に幼子を保健室へと連れて行くよう指示する。
左吉と伝七が学園長の部屋に通されてすぐに学園中の先生方が庵に集まった。
恐らく屋根裏や床下に上級生も聞き耳を立てているだろう。
「任暁左吉、黒門伝七。一体、どうしたのじゃ?」
「学園長先生!Aさんが!何処かの忍者が女の子を、それでAさんが……」
「左吉!落ち着きなさい!」
左吉のクラスの教科担当である安藤夏之丞が落ち着く様に声をかけた。
しかし、声をかけられた左吉はまだパニック状態である。
「学園長先生、僕が説明してもいいですか?」
「うむ、伝七頼むぞ」
人というのは自分よりパニックになっている人を見ると自然と落ち着いていくもので、伝七は幾分か落ち着いていた。
伝七がことのあらましを学園長に伝えると先生方の間がザワザワとざわめきだした。
「皆の者、落ち着きなさい!……Aはまだ戻ってないのか」
「は、はい……逃げてる途中何度か振り返りましたが敵の忍者もAさんも追っては来ていませんでした」
「そうか……忍たま五年六年!いるのじゃろう?」
学園長がそう言うと、天井裏と床下から藍色と緑色が姿を現した。
全員整列して学園長の前に正座する。
聞き耳を立てていたことを注意しようとした先生を学園長が制した。
「先ほどの話、全て聞いておったな?」
「はい、申し訳ありません」
「いや、良い。知らせる手間が省けた……五年生は町で情報収集を六年生は伝七達の案内の元森で手がかりを探すのじゃ、ただし善法寺学園に残りあの幼子から話を聞く様に」
「「「「はっ!!!」」」」
一斉にそう返事をしたが約一名、顔面が青白くしている者がいた。
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長月シキカ(プロフ) - MIZUKIさん» 人それぞれ自分が書きやすい書き方というのがあると思います。何より自分が楽しく書くのが一番だと私は思いますよ。 (2016年5月18日 12時) (
レス) id: 547ce2e1e2 (このIDを非表示/違反報告)
MIZUKI(プロフ) - 俺、てきとーに考えて、最後どのように終わるなんて考えないで書いてる。そして書いてる最中に思い出すと、それを書いてる…………‥…‥って読みにくいよね。俺、話や書き方？が自分でもよくわからなくなることがあるのだ。 (2016年5月18日 12時) (レス) id: 92a53b009f (このIDを非表示/違反報告)
長月シキカ(プロフ) - MIZUKIさん» そうですね、この作品を書き始めた頃ぐらいですかね 私は書く前にどういう終わり方にするか考えてから書くようにしているんです (2016年5月18日 8時) (レス) id: 547ce2e1e2 (このIDを非表示/違反報告)
MIZUKI(プロフ) - 結構前からってドのくらい前よ（￣△￣；）俺は、頭に浮かんだら、それを書く。的な感じでやってるよ。 (2016年5月18日 8時) (レス) id: 92a53b009f (このIDを非表示/違反報告)
長月シキカ(プロフ) - MIZUKIさん» コメントありがとうございます この話は結構前から組み立てていたので早く書くことが出来ました。もう少し続きますのでどうぞ見ていってください (2016年5月17日 22時) (レス) id: 547ce2e1e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：長月シキカ | 作成日時：2016年5月3日 1時
