１８８馬鹿 ひた走れ!振り返らずに ページ38
ガサッ……
「!こっちだぁ!」
遠くに投げた木の棒がたてた音に気付いた男共は音のしたほうに向かって行った。
それを確認した私は左吉たちの背中を押して走るよう促す。
合図を受け取った二人は女の子を抱えて走り出したが、その時二人のどちらかが木の棒をぺキッと折って音を立ててしまった。
「おい!あっちから音がしたぞ!」
「まさか、罠か!?」
二人が立てた音に気付いた男共が此方に戻ってくる。
ヤバい、このままじゃ皆危ない!
「行け!振り向かずにただひたすら走れ!」
小さいがハッキリした声で二人に伝えた。
二人は一瞬戸惑ったが私の言った通りにそのまま走って行った。
私はその後ろ姿を最後まで見送るらず、すぐさま立ち上がり子供たちとは逆の方向に走り出した。
「おい、男共が来るぞ!早く走れ!」
「あっちだ!」
「追うぞ!!」
あたかも私の他に人がいるかのように叫びながら逆方向に走る。
走って走って走りまくって、出来るだけ子供たちと距離を取るようにひたすら走った。
しかし、悲しきかな。体力のない私はしばらく走ると足がもつれて転んでしまった。
「やっと止まったか」
「おい、あのガキは何処に行った!」
「ッグッ!」
男共の一人が私の髪の毛を乱暴に掴み上げ無理やり顔を上げさせる。
イッテェなぁ。テメェのせいで将来禿げたらテメェのせいだからな!
「チッ!……しゃあねぇな。居場所を吐くから手ぇ離せよ。痛くて喋りづらいわ」
そう言うと男は乱暴に私の髪から手を離した。
いきなり支えを失った頭は重力に逆らうことなく私は地面とキスをした。
超イテェ……鼻血でたかもな
「おら!さっさと吐け!」
「……まぁ、そう焦りなさんな、よ!!」
「グァッ!?」
私はゆっくりと立ち上がった瞬間、右手に渾身の力を込めて一番近くにいた男の顔面にグーパンを決めた。
まさか私が反抗するなんて夢にも思っていなかったのだろう、まともに食らって伸びてしまった。
あぁーイテェ。
「こ、こんのクソ女ぁあ!!」
刀を抜いて斬りかかってきた男を流しその男の勢いを使って背負い投げをする。
流石にこれだけでは伸びないのか数回せき込みながらも再び立ち上がった。
「こ、この……」
「あー、この感じ久しぶりだな〜。さぁ、もっと楽しもうじゃないか」
昔ヤンチャしてた頃を思いだして少々楽しく感じた私はニヤリと口元を歪ませた。
恐らく、学園の良い子たちには一生見せることはない笑みだろう。
さぁ、やろうか?
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長月シキカ(プロフ) - MIZUKIさん» 人それぞれ自分が書きやすい書き方というのがあると思います。何より自分が楽しく書くのが一番だと私は思いますよ。 (2016年5月18日 12時) (
レス) id: 547ce2e1e2 (このIDを非表示/違反報告)
MIZUKI(プロフ) - 俺、てきとーに考えて、最後どのように終わるなんて考えないで書いてる。そして書いてる最中に思い出すと、それを書いてる…………‥…‥って読みにくいよね。俺、話や書き方？が自分でもよくわからなくなることがあるのだ。 (2016年5月18日 12時) (レス) id: 92a53b009f (このIDを非表示/違反報告)
長月シキカ(プロフ) - MIZUKIさん» そうですね、この作品を書き始めた頃ぐらいですかね 私は書く前にどういう終わり方にするか考えてから書くようにしているんです (2016年5月18日 8時) (レス) id: 547ce2e1e2 (このIDを非表示/違反報告)
MIZUKI(プロフ) - 結構前からってドのくらい前よ（￣△￣；）俺は、頭に浮かんだら、それを書く。的な感じでやってるよ。 (2016年5月18日 8時) (レス) id: 92a53b009f (このIDを非表示/違反報告)
長月シキカ(プロフ) - MIZUKIさん» コメントありがとうございます この話は結構前から組み立てていたので早く書くことが出来ました。もう少し続きますのでどうぞ見ていってください (2016年5月17日 22時) (レス) id: 547ce2e1e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：長月シキカ | 作成日時：2016年5月3日 1時
