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174馬鹿 言わせておけば…… ページ24

不運大魔王に叱られたあの日からまたまた数日がたったある日。
いつものように掃き掃除をしている私。


辺りにはザッザッと箒で地を掃く音が響く。
私はある草むらの辺りを掃き始めたその時その草むらの向こう側から五年生の一部と六年生達が会話をしていた。


へー、アイツ等結構仲がいいんだな。
私はその光景を微笑ましく見て掃除に戻ろうとしたがその時誰かの発した言葉で私の足は止まった。
その言葉を発したのは立花だった。


「それにしてもAはもう少し女らしくならないだろうか?」


全身に電気が走ったかのようにピシリと体が固まった。
そんな私に気付くわけもない彼らは会話を続ける。
私はそんな彼らの会話に聞き耳を立てる。


「おい、仙蔵。そんな事を言うもんじゃないぞ」

「何だ、文次郎。お前はそうは思わないのか?」

「……まぁ、確かに」


って結局肯定すんのかこの隈野郎!と叫びたかったがそこをグッとこらえる。
私は再び彼らの会話を聞く。


「でも、Aの女らしい所って私には想像できないな!」

「もそもそ……」

「長次も想像が出来ないんだな!」


コイツ等まで……中在家は否定してくれると思ったのに!
私は少々心に傷を負いながらも盗み聞きを聞いていく。


「まぁ、小平太や長次の言う事も分からんでもなけどな」

「え〜、僕はAさんの傷の付き方は女性らしいと思うけど……」

「「「そう思うのは伊作だけだと思う」」」


うん、私もそう思う。そこを褒められても全く嬉しくない。
彼らの会話はまだ続く。


「まぁAさんが女らしくなったら驚きですよね〜」

「豆腐美味いのだー」


おい竹谷、この野郎。お前のその発言が驚きだわ!
てか、久々知は豆腐の事しか頭にないのか!


「Aは元がいいのだからきちんとすればいいのだがな」

「仙蔵……だから、そう言うなって!」


潮江がそう言った直後鐘の音が鳴る。
その音を合図に先ほどまで会話をしていた彼らは散り散りになっていった。
こうして、その場には私しかいなくなった。


「……」

「Aちゃん!ご飯行こうよ」

「フ、フフフフフフ……」

「えっ?ど、どうしたのAちゃん」


いつの間にかやって来た秀作に構わずいきなり笑いだした私を秀作は不思議そうに見た。
だが、私は今別の事を考えている。


「見てろよ、クソガキ共!この天下のA様が目に物を言わせてやるわ!!」


アーハッハッハと高らかに笑う私にドン引きする秀作に小さく謝る。
決行は明日だ!!!

175馬鹿 意外な人物が意外な事をしていることがある→←173馬鹿 怒っている相手にはまず謝るべし



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長月シキカ(プロフ) - MIZUKIさん» 人それぞれ自分が書きやすい書き方というのがあると思います。何より自分が楽しく書くのが一番だと私は思いますよ。 (2016年5月18日 12時) (レス) id: 547ce2e1e2 (このIDを非表示/違反報告)
MIZUKI(プロフ) - 俺、てきとーに考えて、最後どのように終わるなんて考えないで書いてる。そして書いてる最中に思い出すと、それを書いてる…………‥…‥って読みにくいよね。俺、話や書き方?が自分でもよくわからなくなることがあるのだ。 (2016年5月18日 12時) (レス) id: 92a53b009f (このIDを非表示/違反報告)
長月シキカ(プロフ) - MIZUKIさん» そうですね、この作品を書き始めた頃ぐらいですかね 私は書く前にどういう終わり方にするか考えてから書くようにしているんです (2016年5月18日 8時) (レス) id: 547ce2e1e2 (このIDを非表示/違反報告)
MIZUKI(プロフ) - 結構前からってドのくらい前よ( ̄△ ̄;)俺は、頭に浮かんだら、それを書く。的な感じでやってるよ。 (2016年5月18日 8時) (レス) id: 92a53b009f (このIDを非表示/違反報告)
長月シキカ(プロフ) - MIZUKIさん» コメントありがとうございます この話は結構前から組み立てていたので早く書くことが出来ました。もう少し続きますのでどうぞ見ていってください (2016年5月17日 22時) (レス) id: 547ce2e1e2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:長月シキカ | 作成日時:2016年5月3日 1時

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