151馬鹿 今と昔では言葉が違う時がある ページ1
あれから数刻たって善法寺と一緒にご飯を食べ終わった私は自分の布団の上で本を読んでいた。
ゴロゴロしながら読んでいるといつの間にか夜が更けていった。
ちなみに、善法寺は私の盆を持ってそのまま委員会に向かって今はここにはいない。
近くに置いておいた携帯を起動させて時間を確認する。
「八時か〜、油も勿体ないしそろそろ寝るか……とその前にトイレに行こうかな」
この学園のトイレは忍たま長屋にしかないからわざわざ行かなきゃならない。(※この作品ではそういう設定です※)
どっこいしょと重たい腰を上げて部屋を出た。
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「流石に夜は涼しいな〜。昼もこんなだったらいいのに」
トイレを終わらした私は自分の部屋に戻るため廊下をヒタヒタと歩いている。
忍たま長屋の方はもう全員寝静まったのかとても静かだ。
遠くの方で何かが"ギンギン"と聞こえるがこの声の正体は立花曰く潮江が鍛錬をしているときの声らしい。
アイツは夜行性の動物か!!だからあんな濃い隈が出来んだよ!
「Aさ〜ん……」
「うゎ!?……何だ伏木蔵か〜」
暗い夜闇に紛れてゆらりと現れたのは一年ろ組の伏木蔵だった。苗字は忘れたが名前だけでも覚えていたことを褒めてほしい。
「こんな所でAさんに会えるなんてすごいスリル〜ですね」
「いや、スリルの使い道間違ってるぞ、伏木蔵。お前もトイ…じゃない厠か?」
「はい〜その帰りなんです〜」
「そうか、じゃあおやすみー、伏木蔵も早く寝ろよ〜」
そう伏木蔵に挨拶をして自分の部屋に戻ろうとしたときクイッと裾が引っ張られる。
後ろを振り向くと伏木蔵が私の裾を掴んでこちらを見ていた。
私は伏木蔵に目線を合わせるためしゃがんで話しかける。
「どうした?もしかして眠れないのか?」
「実を言うとそうなんです〜今日はろ組の皆でお昼寝をしてたんですけど、そのせいで今眠れないんです〜」
「なるほどね……じゃあ羊でも数えてみたらどうだ?」
「それも駄目だったんです。思いつく限りの案を試してみたんですけどどれも駄目で……」
「ふーん、じゃあ眠れるまで話し相手になってあげるよ」
そう案を出すと伏木蔵はとっても嬉しそうな表情を浮かべる。
はぁ〜可愛いな〜。いや、私ペドじゃないからね!
私は伏木蔵に連れられるまま一年ろ組の一室へと向かった。
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長月シキカ(プロフ) - MIZUKIさん» 人それぞれ自分が書きやすい書き方というのがあると思います。何より自分が楽しく書くのが一番だと私は思いますよ。 (2016年5月18日 12時) (レス) id: 547ce2e1e2 (このIDを非表示/違反報告)
MIZUKI(プロフ) - 俺、てきとーに考えて、最後どのように終わるなんて考えないで書いてる。そして書いてる最中に思い出すと、それを書いてる…………‥…‥って読みにくいよね。俺、話や書き方?が自分でもよくわからなくなることがあるのだ。 (2016年5月18日 12時) (レス) id: 92a53b009f (このIDを非表示/違反報告)
長月シキカ(プロフ) - MIZUKIさん» そうですね、この作品を書き始めた頃ぐらいですかね 私は書く前にどういう終わり方にするか考えてから書くようにしているんです (2016年5月18日 8時) (レス) id: 547ce2e1e2 (このIDを非表示/違反報告)
MIZUKI(プロフ) - 結構前からってドのくらい前よ( ̄△ ̄;)俺は、頭に浮かんだら、それを書く。的な感じでやってるよ。 (2016年5月18日 8時) (レス) id: 92a53b009f (このIDを非表示/違反報告)
長月シキカ(プロフ) - MIZUKIさん» コメントありがとうございます この話は結構前から組み立てていたので早く書くことが出来ました。もう少し続きますのでどうぞ見ていってください (2016年5月17日 22時) (レス) id: 547ce2e1e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:長月シキカ | 作成日時:2016年5月3日 1時