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60馬鹿 昔の人の名前は難しい ページ10

洗い物がすんだ私は特にする事がなくブラブラしていた
ポカポカ陽気にあてられて眠気がMAXである。
超ねみぃ


「あ、秋里さんだ」

「んあ?えっと、君達誰だっけ?」

後ろから声をかけられた私はゆっくりと後ろを振り向いた。
そこには青色の服を着たちっこい少年達がいたが名前が一向に出てこない。


「大人のくせにまだ僕たちの名前覚えてないんですか?」


この人を馬鹿にするような言い方見覚えがあるぞ……


「お前は確か……池沼三郎之助だ!!」

「ズコーーッ!!」


一人が大いにズッコケて他の三人は爆笑していた。
いや、今のは絶対合ってたって!!
私がそういうがズッコケた少年は起き上がり私にくってかかってきた。


「いや全然合ってないから!合ってるの池と三郎だけだから!何三郎之助って、逆にどう覚えたらそんな名前が思い浮かぶの!?」

「君、いいツッコミするねぇ将来は芸人として安泰なんじゃない?」

「違うから!僕が目指しているのは忍者だから!!池沼三郎之助じゃなくて池田三郎次だから!!!」


そう言い三郎之助改め三郎次はそう言い切るとゼーゼーと息を荒くしていた。
おいおい、今の年齢から息切れしてたらこの先もたんで?


「あと、お前たちもいつまで笑ってんだよ!!」


三郎次が残りの三人にそう吠えるとさっきまで笑っていた三人ヒーヒーとお腹を抱えながら笑うのをやめた。
んで、こいつらの名前は何だったっけな?
私が思い出そうとしていると残りの三人は何故か慌てて名乗った。
何でなんだろうか?

「僕は川西左近です。保健委員会に所属しています」

「俺は能勢久作です。図書委員会に所属しているんだ」

「僕は時友四郎兵衛。体育委員会に所属しているんだな〜」

「で、僕が池田三郎次だ。いいか三郎次だからな!んで、火薬委員会に所属しているんだ」


えっと、左近に久作に四郎兵衛、あと三郎次か……昔の人の名前はなんでこんなに難しいんだろうか?
そう思いながら私は頭の中にふと浮かんだ疑問を彼らに投げかけた。


「ねぇ、この学園ってさいくつ委員会とやらがあるの?」

「この学園には会計委員会、作法委員会、図書委員会、体育委員会、保健委員会、用具委員会、生物委員会、火薬委員会、学級委員長委員会の計九つの委員会が存在しています」

「へーそうなんだ」

「秋里さん、自分から聞いておいてそんな反応はないでしょう?」


丁寧に説明してくれた左近には悪いが私にはそういう反応しかできないのだ。
しかし九つとは多いな。

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作者名:長月シキカ | 作成日時:2016年1月30日 13時

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