【忍たま×リボーン】うちの義兄は人間じゃない～未来編パート２～【妖怪パロ】 (ページ38)

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２８８標的　圧倒的な力の差の段ページ38

「それにしても綱吉クン、君は物好きだなぁ」

「!」

「骸君にザンザス君、かつて君の命を消そうとした者を従えるなんて、正気の沙汰じゃない」

そう挑発する白蘭さんに、ザンザスさんと六道さんが沢田君に従ってはいないとそれぞれ敵に向かって攻撃を仕掛ける。
しかし凄まじい攻撃をものともせず、涼しい顔で私達を見下している。

そんな白蘭さんの相手をしようとするザンザスさんと六道さんを止めたのは沢田君だ。
沢田君は今までよりも素早いスピードで白蘭さんを攻撃する。
この場にいる全員が彼の強さに驚きを隠せていない。

しかし、白蘭はそんな沢田君の攻撃を指一本で止めてしまった。

「あれ? どーしたの? 君のフルパワーはこんなもんかい? じゃあ僕の番だ♪ "白指"」

そう言った白蘭さんは自分の指に自分の力を集中させ沢田君をふっ飛ばした。
激しい衝撃と共に、地面に激突する沢田君に白蘭さんは笑顔で言葉を口にする。

「これくらいでまいってもらっちゃ困るよ。まだゴーストが吸収した炎の一割の力も使ってないんだから」

そう言う彼の背中から大きな翼が出現する。
彼が言うには、この翼は人間を越えた存在であることの象徴、証明だとのたまった。

それから、態勢を立て直した沢田君が、攻撃を仕掛けるが敵には一切効いていないようで白蘭は顔に浮かべた笑みを崩すことは無い。
沢田君は匣兵器を形態変化(カンビオ・フォルマ)させた。

ディーノさんの言うことでは、初代が全身の炎を拳に集中させ究極の一撃を放った時、グローブの形状も変化したという。
沢田君のフルパワーと言ったら、彼の必殺技であるイクスバーナーと同じくらいの威力がある拳という事になる。

「あれが……一世のガントレット(ミテーナ・ディ・ボンゴレ・プリーモ)」

私はあのグローブで戦う初代の姿を沢田君と重ねた。
やっぱり、よく似ている。

自分では見たことのない過去の光景を思い出しながら、沢田君の方を見る。
これで決着がつくかと思ったが、白蘭さんは"白拍手"という無敵の防御技を使い、沢田君が繰り出した"ビックバンアクセル"をかき消した。

圧倒的な力の差に沢田君の表情が青くなる。
その一瞬の隙を見逃さなかった白蘭さんは一気に攻撃を仕掛けていき、沢田君を地面に叩きつけた。

すぐに立ち上がろうとする沢田君の首を、腕で締め上げていく。
なんとか白蘭さんの腕をはがそうと彼の腕に手をやるが、力が入らないのか中々はがせない。