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273標的 並盛に帰還の段 ページ23

「や、やった! 並盛にワープで来たぞ!!」

「化け狸。変化して沢田君の下に行ってあげて」

「りょーかい」


渋々と言いたげな表情をしながら、大きな狸に変化した勘右衛門兄さんが沢田君の下に行った瞬間、沢田君が木から足を滑らせて勘右衛門兄さんの上に落ちる。


「わっぷッ! た、助かったぁ……あ、ありがとうございます」

「……さっさと降りてくんない?」

「は、はい」


勘右衛門兄さんは沢田君が降りたのを確認すると、獣姿から人型の姿に戻る。
すぐに、私の傍に戻る兄さんを横目にみながら、私は耳に付けた無線に意識を向ける。


「すぐに転送システムを破壊するんだ!! そうすれば敵は追ってこれないはずだ!!」

「でしたら十代目! 俺に任せて下さい」


獄寺君がそう言い、自分のボンゴレ匣を開匣する。
そして自分の腰に巻かれたいくつかの匣のうちの一つに炎を注入すると、腕に付けた発射台にひとつの大きな弾が装填された。


「果てろ! 赤炎の弾(フレイㇺミサイル)!!」


腕の発射台から射出された弾は真っ直ぐに転送システムへと向かい飛び、見事転送システムに命中した。
フラフラとゆっくり下降する転送システムはジャンニーニさんが言う民家のない山へと落ちていく。


しかし、完全に不時着することなく転送システムは空中でその姿を消した。


「転送システムが白蘭の下へ戻ったな。破壊できていなかったのか」

「マズイな。またすぐに敵を乗せて戻ってくるかもしんねーぞ」


無線から不安を助長するかのようなリボーン君の声が鼓膜を揺らす。
リボーン君の予想は当たりすぐさま転送システムが姿を現した。


そのシステムが爆発する寸前に四方に何かが飛び散った。
おそらく、飛び散った何かの正体は真六弔花だろう。


一つが並中に落ちていくのを確認した雲雀さんと雲雀さんを追うディーノさんと二人の部下である草壁さんとロマーリオさんは並中に向かっていった。


残された私達は、とりあえずユニさんを安全な場所に避難させるため、ボンゴレの地下アジトへ戻ることになった。


正装のままでは肩が凝るという事で一度私服に着替えることになった私達はそれぞれ更衣室へ向かい着替える。
着替えが終わりユニさんの服を決めようとした時、部屋に備え付けられているスピーカーからけたたましい警報音が鳴り響く。


慌てて京子ちゃん達と一緒に更衣室から出ると、同じように慌てて部屋から出てくる沢田君達が目に入る。

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作者名:長月シキカ | 作成日時:2017年6月4日 0時

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