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156標的 霧、来りの段 ページ6

今回の戦闘フィールドである体育館に足を踏み入れると、そこにはいつものメンバーが揃っていた。
にしても、なんで沢田君寝てるんだ?


私は横になる沢田君を見ているが、皆の視線は私の頭に集中する。


「お、お前、その頭一体どうした?」

「ん? あぁ、気にしないでいいよ」

「いや気にするっつぅの!!」


最初に反応したのは意外にも獄寺君だった。
多分、沢田君が起きていれば彼がいの一番に反応するだろう。


「この子は私のボディーガード役だから……それより沢田君、どうしたわけ?」

「心配ねーぞ。じきに起きる」


リボーン君がそう言うので、私は彼から目を逸らす。
先程から刺さる敵側からの視線に耐えるべく、自分の頭の上でリラックスする鴉を愛でることに徹した。


しばらく愛でていると、沢田君は小さく呻きながらゆっくりと上半身をあげる。
彼の目覚めに気が付いた獄寺君がすぐさま駆け寄り、それにつられ私や山本君達も沢田君に駆け寄った。


「大丈夫? 沢田君」

「A……ってなんで鴉がッ!?」

「……予想通りのリアクションありがとう」


そう冗談めかして言うと、彼はポカーンと口を開けてハテナマークを頭上に浮かべる。
私は鴉の説明をし終わると、私を押しのけるように沢田君の近くに駆け寄り獄寺君は口を開いた。
……獄寺君は本当に、沢田君命だな。


「それより十代目……まだ霧の奴、姿を現しません」

「えぇ! そんな!?」

「本当にそいつは存在しているのか?」


笹川先輩の心配そうな声が響く。
多分あの人だと思うんだけどなぁ、私は。


そう心の中で思うが、口には出さない。


沢田君は敵の方を見て、すぐにビクッと身体を震わせたのを私は見逃さなかった。
そしてソレに続く様にリボーン君が口を開いた。


「こっちの霧の守護者のお出ましだぞ」


そう言い、体育館の出入口に視線を向けると鼻の上に傷のある男子生徒と眼鏡でニット帽をかぶった猫背の男子生徒がそこにいた。
私は彼らを見て、推測から確信へと変わる。


私は特に何も行動しなかったが、山本君と獄寺君、それに沢田君が反応した。


「ま、まさか……霧の守護者とは……」

「こいつらが連れて来るってことは……」

「う、嘘だ……霧の守護者って……ろ、六道骸!!!」


沢田君は震える声でそうハッキリと霧の守護者の名前を口に出した。
しかし、返って来たのは彼の特徴的な笑い方の"女性"の声だった。








「クフフ……否、我が名はクローム、クローム髑髏」

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長月シキカ(プロフ) - ニャン将さん» コメントありがとうございます!ここの所更新が思うように進まず申し訳ありません。これからも頑張りますのでよろしくお願いします_(._.)_ (2017年4月16日 22時) (レス) id: 638c65a19d (このIDを非表示/違反報告)
ニャン将(プロフ) - 更新楽しみにしてます。頑張ってください! (2017年4月15日 21時) (レス) id: 74292a2e84 (このIDを非表示/違反報告)
長月シキカ(プロフ) - かえさん» コメントありがとうございます! かえ様のお言葉大変嬉しく思います! これからも頑張りますので、どうぞよろしくお願いしますm(._.)m (2017年2月26日 23時) (レス) id: 547ce2e1e2 (このIDを非表示/違反報告)
かえ - とっても面白いです!更新楽しみにしています。 (2017年2月26日 23時) (レス) id: ad74bb0de7 (このIDを非表示/違反報告)
長月シキカ(プロフ) - ニャン将さん» コメントありがとうございます! 誰オチエンドにするか、また別のエンドにするかいまだに悩んでいるので今の段階で誰オチと言う事が出来ません。こんな作品でも最後まで見て頂ければ心から嬉しく思います。本当に申し訳ありません。 (2017年2月17日 23時) (レス) id: 638c65a19d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:長月シキカ | 作成日時:2017年2月13日 15時

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