【忍たま×リボーン】うちの義兄は人間じゃない〜ヴァリアー編パート２〜【妖怪パロ】

２００標的　幕が下りるの段 ページ50

リビングに降りた私は、やはり起きていた兄さん達に朝の挨拶と昨日のお礼の言葉を伝えた。
兄さん達は優し気に目を細めたかと思ったら抱擁してきたり、頭をワシワシ撫でたりと各々の反応を見せてくれた。


そんな兄さん達の行為に嬉しく思いながら、祝勝会に行く準備をする。
兄さん達も来ないかと聞くと、遠慮すると言われ一人で山本君の家である"竹寿司"へと向かう。


ちなみに今の服装はラフな格好である。
昨日は着物を着換えることもせずそのまま寝てしまっていたのだ。
そして、朝起きて妙なことに気が付いた。


昨日で着いた他人の血や、寝ていた時に着くはずのシワが一つもなかったのだ。
朝聞きそびれたし、帰ったら兄さん達に聞いてみよう。


そうこうしているうちに目的地に到着した私は、お店の扉に手をかけ横にスライドさせた。
店の中に入ると獄寺君達は勿論、京子ちゃんやハルちゃんや花ちゃんまで祝勝会の準備をしていた。
流石に、雲雀さんやクロームちゃんの姿はそこには無い。


「あ、Aちゃん!」

「ハローです! Aちゃん!」

「おっすA」

「こんにちは。京子ちゃんハルちゃん花ちゃん」

「待ってたぜA!」

「招待ありがとう山本君」


皆と軽く挨拶を交わした私は、皆と一緒に準備を手伝った。
そして数十分後にやって来た沢田君やランチアさん達と一緒に祝勝会を始めた。


パーティを楽しんでいると、いつも以上にはしゃいでいるランボ君が視界を横切る。
そう言えばこのパーティ、表向きはランボ君の退院祝いだっけ。


楽しそうな皆の様子を見ていると、あぁこれで終わったんだと安堵にも似た気持ちが胸の内に広がっていく。
私は首に下げたリングを握り締めながら、今この幸せを噛み締めた。

―――――――――――――――
祝勝会兼ランボ君の退院祝いが終わり数日がたったある日、私宛に一通の手紙が届く。
無地の手紙の差出人は、なんとザンザスさんからだった。


手紙の内容は、短い文章で私とした口約束の事が書かれており、約束通り私を諦めることが書かれていた。
しかし、手紙はある文面で締めくくられていた。


"今回は諦めてやるが次は必ず捕まえてやる。精々女を磨くことだな。……Io sono solo il mese di"


手紙を読み終わった後、文面の最後に書かれたイタリア語を調べた私は、その意味を知り顔を真っ赤にするしか出来なくなってしまった。


〜ヴァリアー編 完〜








「Io sono solo il mese di」日本語訳「俺だけの月よ」

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