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172標的 今日の主役の段 ページ22

黒曜ヘルシーランドを去って家に着いた私は、戦いの時間になるまで身支度をしていた私に兄さん達が近くにやって来た。


「A、今日の戦いには僕と喜八郎も着いていくから」

「え? 別に構わないけど、急にどうしたの?」

「今日の戦いはAにも危険が及ぶかもしれないからね」

「……仙蔵兄さんの予知だね。分かった」


兄さん達の申し出を受けた私は身支度を進めていく。
そして、戦いの時間が近づき私と伊作兄さんと喜八郎兄さんは家を出て学校へと向かった。


学校に着くと山本君と獄寺君、それに笹川先輩の三人が既に揃っていて何やら話しているのが目に入る。
すぐさま駆け寄り声をかけると、三人はこちらに目を向け一様に反応してくれた。


「こんばんは」

「おっすA、って後ろの二人は?」

「何関係ない奴連れてきてんだよ!」

「秋月の知り合いなのか?」

「うちの兄の、伊作兄さんと、喜八郎兄さんです。うちの兄は全員この戦いの事は知っているから大丈夫だよ」


そう言うと獄寺君がはぁ? というような表情を浮かべるので説明しようかと口を開こうとするとそれより早く伊作兄さんが口を開いた、


「僕たちはAに会う前から裏社会にいたんだよ。だから君たちの迷惑にはならないよ」

「ていうか、僕のAに偉そうな口きかないでくれる?」

「んだとコラァ!!」

「まぁまぁ」

ムスッとした表情と声色でそう言いながら私にギュッと抱き着く喜八郎兄さんにくってかかる獄寺君をなんとかなだめていると、山本君が何かに気付いたようで声をあげた。


「今日の主役の登場だぜ」

「君達……何の群れ?」


そう言いながら私達を睨むのは今日の主役である雲雀さんだ。


雲雀さんも修行していたんだ。
てことは、普通にしてても馬鹿みたいに強い雲雀さんが修行なんてしたら一体どれぐらい強くなったんだろう。


「目障りだ。消えないと殺すよ」

「なんだその物言いは!! 極限にプンスカだぞ!!」


考えにふけっていた私の耳に笹川先輩の可愛らしい物言いが届く。
思わぬギャップにちょっとときめいちゃったっよ!!


「まーまー落ち着けって。オレ達は偶然通りかかっただけだから、なっA!」

「へっ? あぁ! そ、そうですそうです! ですから雲雀さんは気にしないでください」


いきなり話を振られて慌てた私がそう言うと、無表情だった雲雀さんの口元が緩く弧を描き少しだけ後ろを振り向き武器を構えながら口を開いた。


「ふぅん、あれを……咬み殺せばいいんだ」

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長月シキカ(プロフ) - ニャン将さん» コメントありがとうございます!ここの所更新が思うように進まず申し訳ありません。これからも頑張りますのでよろしくお願いします_(._.)_ (2017年4月16日 22時) (レス) id: 638c65a19d (このIDを非表示/違反報告)
ニャン将(プロフ) - 更新楽しみにしてます。頑張ってください! (2017年4月15日 21時) (レス) id: 74292a2e84 (このIDを非表示/違反報告)
長月シキカ(プロフ) - かえさん» コメントありがとうございます! かえ様のお言葉大変嬉しく思います! これからも頑張りますので、どうぞよろしくお願いしますm(._.)m (2017年2月26日 23時) (レス) id: 547ce2e1e2 (このIDを非表示/違反報告)
かえ - とっても面白いです!更新楽しみにしています。 (2017年2月26日 23時) (レス) id: ad74bb0de7 (このIDを非表示/違反報告)
長月シキカ(プロフ) - ニャン将さん» コメントありがとうございます! 誰オチエンドにするか、また別のエンドにするかいまだに悩んでいるので今の段階で誰オチと言う事が出来ません。こんな作品でも最後まで見て頂ければ心から嬉しく思います。本当に申し訳ありません。 (2017年2月17日 23時) (レス) id: 638c65a19d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:長月シキカ | 作成日時:2017年2月13日 15時

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