８９標的 まさにカオスとしか言いようがないの段 ページ39
今のこの状況を一言で言い表せと言われたら確実にこう言うだろう。
「……"カオス"だ」
「こらそこ! 私語は慎め!」
「は、はい……」
私は今、何故か道着を着て空手の型の練習をしている。
それも私だけじゃなく、クラス全員だ。
何故こんな事になっているか、順に思い出してみよう。
確か、授業中にランボ君達が乱入して来て、次にビアンキさんがやってきて獄寺君がぶっ倒れて……それで授業は自習となって、その後リボ山とかいう教師がやってきて、今この状況である。
うん、順に思い出してもなんでこうなったのか全くもって理解できない!
「"A"」
「ん?」
心の中で少々荒ぶっていると、頭の中で兄さんの声が響いた。
この声は、留三郎兄さんか。神通力を使って私に何だろう。
私は心の中で兄さんの声に応える。
「"なに? 兄さん"」
「"お前がこんなくだらない授業する必要はねぇ! お前さえ良ければすぐに何とかしてやれるぞ"」
そんな事を言う留三郎兄さんに私は思わず後ろを振り向くと、私は思わずゾッとした。
十六人全員の目が鋭く細められていて、まるでその視線だけで人が殺せそうだ。
「"いやいやいや! 大丈夫だから! このままでも! それに、ほらッ! 協調性を学ぶいい機会じゃない!?"」
そう心の中で叫ぶと、留三郎兄さんは納得できないような感じだったが、私の必死の説得で何とかおさめることに成功した。
ここで、兄さん達が暴れたらそれこそカオスだ!
一通り空手の型をやり終わると、道着からいつもの制服に着替え座学が再開された。
てか、息が上がって座学どころじゃない。
リボ山という教師に変装したリボーン君がなにやら科学的なことを言いだし、床から変な椅子がせりあがってきた。
……あれって、電気椅子じゃないか? ヤバくない?
と思ったのは私だけではないようで、教室の中が少々騒がしくなる。
これにはさすがにヤバいと思ったのか沢田君がリボーン君に詰め寄ると、可哀想なことに沢田君が餌食となってしまい、電気椅子に手足を固定され頭には電球のついた変な装置をつけられている。
本当に、ものすご〜く可哀想だと思うが……流石にアレは変わってあげられない。
ていうか、変わってあげたくない。
ハッキリ言って、無理ッ!
私はせめてもの償いとして、心の中で即席のお経を唱える。
その後、教室には眩いほどの光と沢田君の悲痛な叫びが轟いた。
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長月シキカ(プロフ) - ニャン将さん» コメントありがとうございます! リクエスト通りに書けたか心配してましたが、ニャン将様に喜んでいただけて私も心から嬉しく思います!! これからも頑張りますのでよろしくお願い致します_(._.)_ (2017年1月26日 12時) (
レス) id: 638c65a19d (このIDを非表示/違反報告)
ニャン将(プロフ) - 長月シキカさん» 読ませていただきましたああぁぁあ! もうなんと御礼をもうしたらいいか分かりません!! これからも応援させていただきます! (2017年1月26日 1時) (レス) id: f1e49753f8 (このIDを非表示/違反報告)
長月シキカ(プロフ) - ニャン将さん» リクエストされていたお話が出来ましたので閲覧していただければ幸いです＾＾ (2017年1月19日 20時) (レス) id: 638c65a19d (このIDを非表示/違反報告)
ニャン将(プロフ) - ありがとうございます！楽しみにしてます! (2017年1月11日 18時) (レス) id: 74292a2e84 (このIDを非表示/違反報告)
長月シキカ(プロフ) - ニャン将さん» コメントありがとうございます! ニャン将様のリクエスト是非受けさせてもらいます＾＾ 話しの都合上番外編として書かせていただきます。 リクエストありがとうございます_(._.)_ (2017年1月11日 18時) (レス) id: 638c65a19d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：長月シキカ | 作成日時：2017年1月6日 22時
