７５標的 私は普通の女の子の段 ページ25
「それで、貴方は私に何の用なんですか?」
「いえ、特にこれと言ってはないですが……しいて言えば、貴方の正体についてですかね」
正体って……この人然りリボーン君然り、私そんなに人じゃないように見えるのかな。
ちょっと自信がなくなってきたよ。
思わず大きくため息をつくと、私の態度が意外だったのか子供特有の大きな目を見開いて此方を見ていた。
よく見ると、目の前の子供は六道骸のように赤い目と青い目のオッドアイで赤い瞳には六の文字が刻まれている。
「ど、どうかしましたか?」
「……いえ、私ってそんなに人間じゃない風に見えるのかなぁと自信なくしちゃっただけです。ハァ……」
「……よく分かりませんが、そんなに気を落とされてはこちらもやりづらいですね」
そう言いながら、私と同じようにため息をつく六道骸。
ため息つきたいのはこっちのほうだっての!
「それで、私の正体? の話ですよね。私はごく普通の女子中学生ですよ」
「……(僕のマインドコントロールを弾いといてよく言えますね)」
「何を考えているのかは分かりませんが、私は本当に普通の女の子ですよ。しいて言えば、ちょっと人には見えないものが視えるという事ぐらいですかね」
「……つまり、霊が視えるというわけですか」
「そう言う事です」
普通私はこんな事を人にいう事はしないが、六道骸とは友達ではないし別にどうでもいいからつい話してしまった。
まぁ、いっか。
「話は終わりですね。ではこれで失礼しますね」
「いや、ちょっ、待ってください! 話しはまだ」
「なんですか〜。私これから兄たちにご飯作んなきゃいけないんですけど」
「あ、兄ですか……」
「そうです。うちには食べに食べる兄たちが今もお腹を空かせて待ってるんです」
そう言うと、流石にこれ以上私を引き止めるわけにはいかなくなったのか私の手を離す六道骸。
全く、今から帰って夕食時間に間に合うだろうか。
「じゃあ、これで。さようなら"六道さん"」
「!!」
そう言って小走りで路地裏を後にした私は早く帰らなければとことを急いたことにより、重大なことをしでかしてしまったことに気付いた。
「……なぜあの少女は……僕の名前を知っていたんだ?」
そう言った子ども特有の高い声が薄暗い路地裏にコダマしたことを……私は知らない。
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長月シキカ(プロフ) - ニャン将さん» コメントありがとうございます! リクエスト通りに書けたか心配してましたが、ニャン将様に喜んでいただけて私も心から嬉しく思います!! これからも頑張りますのでよろしくお願い致します_(._.)_ (2017年1月26日 12時) (
レス) id: 638c65a19d (このIDを非表示/違反報告)
ニャン将(プロフ) - 長月シキカさん» 読ませていただきましたああぁぁあ! もうなんと御礼をもうしたらいいか分かりません!! これからも応援させていただきます! (2017年1月26日 1時) (レス) id: f1e49753f8 (このIDを非表示/違反報告)
長月シキカ(プロフ) - ニャン将さん» リクエストされていたお話が出来ましたので閲覧していただければ幸いです＾＾ (2017年1月19日 20時) (レス) id: 638c65a19d (このIDを非表示/違反報告)
ニャン将(プロフ) - ありがとうございます！楽しみにしてます! (2017年1月11日 18時) (レス) id: 74292a2e84 (このIDを非表示/違反報告)
長月シキカ(プロフ) - ニャン将さん» コメントありがとうございます! ニャン将様のリクエスト是非受けさせてもらいます＾＾ 話しの都合上番外編として書かせていただきます。 リクエストありがとうございます_(._.)_ (2017年1月11日 18時) (レス) id: 638c65a19d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：長月シキカ | 作成日時：2017年1月6日 22時
