７０標的 マフィアの禁弾の段 ページ20
今私の目の前に起こっていることは現実なのだろうか。
倒れていた、女の人に六道骸の意識が乗り移って攻撃したり、普通だった獄寺君にも意識が乗り移ったりして沢田君に攻撃しているし、おまけに"憑依弾"とか"エストラーネオファミリー"とかわけわかんない事言ってるし……。
「つまり、そのエストラーネオが作った禁弾と呼ばれる"憑依弾"が六道骸の本当の奥の手だったわけか……」
「禁弾?」
「マフィア界の偉い人が使用してはいけないと決めた禁じられた弾丸のことだよ……まぁAが深く考える必要はないのだ」
「……ねぇなんで兵助兄さんはそんなにマフィアについて知ってるの?」
「俺達妖怪が何年生きてると思ってるんだよ」
「あ、確かに」
長い時を生きてきた兄さんにとっては簡単に得られる情報なんだ。
そう理解した私は一人納得する。
「それより、怨霊共を見てみなよ」
「えっ? あぁッ!」
兵助兄さんに言われるまま上空を見ると怨霊達の様子がおかしくなっている。
耳をすますと怨霊達の声が聞こえてくる。
"我らが作り上げた憑依弾が……あの様な男に"
"悔しい、憎らしい、恨めしい……"
そう言いながら怨霊達はユラユラと漂っている。
まさか、この怨霊達は……。
「恐らく、あの男が殺したエストラーネオの人間だったんだろうな。これで合点がいった」
私の思っていることと同じ事を兵助兄さんも思っていたらしくそう口に出した。
やっぱりそうだったんだ、と納得していると獄寺君に憑依した六道骸が口を開く。
「若きマフィアのボスを手中に収めてから、僕の復讐は始まる」
「"復讐"……?」
私はそう小さく呟くが、その疑問に答えてくれる人はいない。
それから、獄寺君達と入口を蹴破ってきた二人の黒曜生が合流し、四対二の戦いになり辺りには喧騒が響く。
沢田君は四人からの攻撃を叫びながら必死で避けている。
私がかけたまじないは生身の人間の物理攻撃を防ぐことが出来ないし、これじゃあいくら何でも勝ち目なんて……。
そう思っていると、リボーン君が沢田君に乗っかり何かを言ったが、爆弾の爆音のせいで上手く聞き取れない。
すると、沢田君は何かを決意したように声をあげた。
「勝ちたい……骸に、勝ちたい」
「ほう、これは意外ですね……ですが、続きは乗っ取った後にゆっくり聞きましょう」
「こんな酷い奴に、負けたくないっ……こいつにだけは勝ちたいんだっ!!」
そう彼が叫んだ瞬間、目を見張る光景が広がった。
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長月シキカ(プロフ) - ニャン将さん» コメントありがとうございます! リクエスト通りに書けたか心配してましたが、ニャン将様に喜んでいただけて私も心から嬉しく思います!! これからも頑張りますのでよろしくお願い致します_(._.)_ (2017年1月26日 12時) (
レス) id: 638c65a19d (このIDを非表示/違反報告)
ニャン将(プロフ) - 長月シキカさん» 読ませていただきましたああぁぁあ! もうなんと御礼をもうしたらいいか分かりません!! これからも応援させていただきます! (2017年1月26日 1時) (レス) id: f1e49753f8 (このIDを非表示/違反報告)
長月シキカ(プロフ) - ニャン将さん» リクエストされていたお話が出来ましたので閲覧していただければ幸いです＾＾ (2017年1月19日 20時) (レス) id: 638c65a19d (このIDを非表示/違反報告)
ニャン将(プロフ) - ありがとうございます！楽しみにしてます! (2017年1月11日 18時) (レス) id: 74292a2e84 (このIDを非表示/違反報告)
長月シキカ(プロフ) - ニャン将さん» コメントありがとうございます! ニャン将様のリクエスト是非受けさせてもらいます＾＾ 話しの都合上番外編として書かせていただきます。 リクエストありがとうございます_(._.)_ (2017年1月11日 18時) (レス) id: 638c65a19d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：長月シキカ | 作成日時：2017年1月6日 22時
