６７標的 彼の隠していた事の段 ページ17
「我が言の葉よ、言霊となり彼らを魔から守りたまえ……"守"ッ!」
こう言うと私から出た言葉は言霊となり、指し示した人を守ったりすることが出来る。
これを私は"呪言の術"と呼んでいる。
今は守るまじないの言葉だが、使い方によっては呪いの言葉にもなるからとても危険な術だ。
今回は生身の人間を対象としている為簡易的だが、怨霊相手にはちゃんとしたやり方があるが、それはまぁ置いておこう。
しかしあんな危険な人相手に、沢田君で大丈夫なのだろうか。
いつの間にか山本君も獄寺君もいないし……。
手助けしてあげようと兵助兄さんの影から出ようとするが、それを兄さんは止めた。
「どうして止めるの? 兵助兄さん」
「A、前に伊作先輩から言われたのを覚えているか」
「……沢田君達と友達でいるのを考え直せって話? 今それ関係あるの?」
ムッとしてそう言い返すと兵助兄さんは「関係大アリだ」と言い言葉を続ける。
「アイツらのやり取りを見ておくんだ。アイツらが今まで隠していたことが分かるぞ……それを知ったうえでアイツらとの付き合い方を考えるんだ」
「……」
そう言う兵助兄さんに私はあえて返事をせず、影の中から見守ることにした。
沢田君、どうか怪我はしないで……。
私は祈るように胸の前で手を組んだ。
＊＊＊＊＊＊
それからは、驚きの出来事の連続だった。
後から出てきた十歳前後と思われる男の子にあの綺麗な女の人が保護しようと近づいた瞬間武器で刺されたり、そしてその子はマインドコントロールされていたらしく沢田君がその子の"一番望む言葉"を言い当てるとその子は正気を取り戻したが、ショックで気を失ったり……。
そして今の時点で驚いたのは、怒った沢田君が言った「人間を何だと思ってるんだ」っていう言葉に「おもちゃ」と答えた、あの人の危険性にだ。
しかし、彼らの会話の中にはいまいち理解できない言葉がちらほらと飛び交うが、よくよく聞いているとそのボンゴレとはマフィアのことで、沢田君はそのマフィアの十代目だというのだ。
兵助兄さんが言っていた隠し事ってそう言う事だったんだ。
そう心で思ったつもりだったが、口に出ていたらしく兵助兄さんが補足するように口を開く。
「そうだ。あの少年、沢田綱吉はマフィアボンゴレファミリーの初代の血筋を受け継いでいる男だ……それでもA、お前は沢田綱吉と友達でいれるのか?」
静かな声でそう言う兄さんに私はすぐに答えた。
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長月シキカ(プロフ) - ニャン将さん» コメントありがとうございます! リクエスト通りに書けたか心配してましたが、ニャン将様に喜んでいただけて私も心から嬉しく思います!! これからも頑張りますのでよろしくお願い致します_(._.)_ (2017年1月26日 12時) (
レス) id: 638c65a19d (このIDを非表示/違反報告)
ニャン将(プロフ) - 長月シキカさん» 読ませていただきましたああぁぁあ! もうなんと御礼をもうしたらいいか分かりません!! これからも応援させていただきます! (2017年1月26日 1時) (レス) id: f1e49753f8 (このIDを非表示/違反報告)
長月シキカ(プロフ) - ニャン将さん» リクエストされていたお話が出来ましたので閲覧していただければ幸いです＾＾ (2017年1月19日 20時) (レス) id: 638c65a19d (このIDを非表示/違反報告)
ニャン将(プロフ) - ありがとうございます！楽しみにしてます! (2017年1月11日 18時) (レス) id: 74292a2e84 (このIDを非表示/違反報告)
長月シキカ(プロフ) - ニャン将さん» コメントありがとうございます! ニャン将様のリクエスト是非受けさせてもらいます＾＾ 話しの都合上番外編として書かせていただきます。 リクエストありがとうございます_(._.)_ (2017年1月11日 18時) (レス) id: 638c65a19d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：長月シキカ | 作成日時：2017年1月6日 22時
