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36馬鹿 ◎酷い女装1 ページ36

今のこの現状をどう説明すればいいだろうか……。
ここまでにいたるまでの経緯を思いだそう。
朝はいつものように事務の仕事をして、昼は学園長に頼まれたお使いを遂行し今はそのお使いの帰りだ。ここまではいつもの日常なのだが……。


「私の目にうつるこの風景は一体なんなんだ?」

「A!俺たちにかける言葉があるだろう?」


そう言うのは忍術学園六年は組の食満留三郎?である。
何故疑問符がつくかと言うと、いつもの私服ではなく何故か可愛い女の子が着るような可愛い着物を身に纏い、顔には化粧と呼んでいいのかは謎だが、紅や白粉が塗りたくられている。
私も化粧が上手いわけではないが、これは酷い。


「……あー、よく化けてるね?」

「いやそうではないだろう!おで始まる言葉だ」

「お化け」


おで始まる言葉で今こいつらにかける言葉といえばこの言葉しかなかろう。
そう思い即答すると食満と潮江そして七松の三人は見事にひっくり返った


「で、お前たちは何がしたいんだ?」

「だから私達にかける言葉があるだろう?」

「かける言葉ね〜……お化けの三文字しか思いつかねぇよ」

「A!お前女好きだろうが!そんなお前がかける言葉がソレはないだろう!」


食満の言葉にピクリと眉を潜ませる。
確かに私は女の子は可愛くて好きだが、それとこれとはわけが違う。


「あのな…確かに私は女の子は好きだがな……私が好きなのは"可愛い"!女の子なんだよ!!」


ドーンッという効果音がつくぐらいに自信たっぷりに私は言ってやった。
三人はあんぐりと口を大きく開けて呆然としているのをよそに私は話し続ける。


「いいか、私の女の子の最低ラインは"可愛いさ"と"性格"だ他にも色々あるが最低ラインはそこだ!このラインに何一つかぶっていないお前らを私は断固として女の子とは認めん!!私をそこらの節操のない奴と一緒にすんじゃねぇ!!」


ピシッと食満達に向かって指を指す私。
雰囲気的に私の後ろでは雷鳴が轟いているだろう。
私の力説になす術もなく撃沈した三人は膝をつき暗いオーラが醸し出される。
しまった、つい言いすぎてしまったか。


「あー、色々言ったが……あくまで私のラインの話だけだからな。世の中にはお前らをお嬢さんと呼んでくれる奴がいるって」


私がそう言い慰めようとしたら今まで落ち込んでいた。三人が勢いよく立ち上がりガッツポーズを決めている。
一体何だっていうんだ。

37馬鹿 ◎酷い女装 終→←35馬鹿 ◎ちょっとした騒動 終



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作者名:長月シキカ | 作成日時:2016年9月25日 23時

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