４６無個性 ページ46
「俺がさっきの話本当なのかって聞いたらAさんは笑って"そうだよ"って……」
「マジかよ……」
「笑ってってことは、今回は自分の意志で雄英をやめるってこと?」
「……それは、とても寂しい話ね」
女子たちが悲しげな表情を浮かべ口々にそういう。
僕たち男子も中にはかっちゃんを軽く見る人もいたがほとんどは何とも言えない表情を浮かべていた。
「それで、上鳴。Aさんはいつ学校をやめるって」
「それが……明日なんだ」
上鳴君が放った言葉に、僕らは「あ、明日!?」と声が揃った。
明日って、急だな。
明日は良くも悪くも日曜日だ。
結局、全員でAさんを引き止めるってことで満場一致しこの場はお開きとなった。
「爆豪! お前まだAさんに謝ってないんなら明日しかないぜ!」
「……わぁってるわ、クソ髪」
切島君に言われたかっちゃんは切島君に背を向けたまま地を這うような低い声でそう言い、自分の部屋へと戻っていった。
やっぱり切島君はすごいや。
僕が同じこと言ったら、きっと爆破されていただろう。
これでも一応幼馴染なんだけどな。
なんてことを思いつつ、僕は自室へと戻った。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊
翌日。
全員で示し合わせた時間に集まり、徒歩五分の場所にある雄英へと向かった。
雄英のバリアーがある場所まで向かうと、そこには見慣れない車とどこか見覚えのある人がその車にもたれかかっていた。
「あら、アンタ達は……雄英の子かしら?」
「えっ!? は、えぇっ!?」
「なによ。オネェがそんなに珍しいわけ?」
ジト目で僕らを見下ろす彼、いや彼女と言った方がいいのかな?
目の前にいる人物は、端整な顔立ちにカッコいい服をカッコよく着こなしていて喋り方さえ気にしなければ、立派な男の人だから彼でいいのだろう。
しかし、そんな彼は何故こんなところに?
「……なんで私がここにいるのかとでも言いたげな顔ね、アンタ達。まぁ教えてあげてもいいけど」
僕らを見下ろしながら彼は「人を待ってるのよ」と教えてくれた。
もしかして、その人って。
「てめぇがあのクソ女を唆したんか!」
「……唆す? 私が? 一体何のことよ」
「とぼけんじゃねぇ!」
「か、かっちゃん!」
「おい爆豪! 知らない人にくってかかるんじゃねぇって! す、すいません!」
怒ったかっちゃんが目の前の人に掴みかかろうとするのを切島君たちが必死で止める。
そんなことをしていると、学校の玄関方向から聞きなれた声が聞こえてきた。
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長月シキカ(プロフ) - メホニアンさん» コメントありがとうございます！マイク先生も相澤先生もかっこいいですよね^ ^ 更新頑張りますのでよろしくお願い致します！閲覧感謝です^ ^ (2017年11月28日 13時) (
レス) id: 547ce2e1e2 (このIDを非表示/違反報告)
メホニアン(プロフ) - トマトを食べた後のマイク先生に、キュンとしました。優しい相沢先生に惚れました。更新頑張ってください！！ (2017年11月28日 13時) (レス) id: dbe6c4db20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：長月シキカ | 作成日時：2017年11月4日 23時
