赤と紫 ページ2
.
「んうぅっ...はぁ...学校って遠いなぁ...」
伸びをしながらそう言う彼は、県内最大校の桜道学園の男子生徒、渋谷すばる。
彼の教室は、昇降口の前にある階段を上り、３階についた所の２つ目の教室、３年Ｂ組だ。
本日は、第２週目の月曜日。
１限目は数学、２限目は言語、３限目は古文、４限目は生物...と決められた科目を進めていく。
...と言っても彼、渋谷すばるはまともに授業に出た事がない。
中学から大学まで一貫のこの学園で約５年過ごしてきて一度も、だ。
授業中は、校舎の屋上にいることが多かった。
立ち入り禁止の屋上には誰も来ず、彼はほぼ毎日１人で過ごしていたが、それも昨日で最後だった。
「...人がおる。」
「やっぱりここにおったんか!!!!!」
それは、学園の理事長...の孫、この学園の高等部生徒会長の村上信五だった。
「立派な生徒会長がここに何のようやねん。」
「爺ちゃんに渋谷と話してこいと。」
「話すことなんてないで。」
「なんでもええから、こっち来い!!」
渋谷は心底面倒くさかった。
今日は休めそうにないな、と思い、ため息をつき、村上が立っている屋上の柵の前へ向かった。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 28人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぺど(プロフ) - ぽた子さん» ぽた子さん、コメントありがとうございますm(_ _)m 展開は私の気分によって変わります(´･∀･) ですから自分自身もどうなるのか…(笑) ご愛読ありがとうございます。これからも『彼と彼女の限定日記』、よろしくお願いします！(･ω-人) (2018年1月13日 17時) (
レス) id: de724e50f6 (このIDを非表示/違反報告)
ぽた子 - これからどうなっていくか展開が楽しみです！！ (2018年1月11日 19時) (レス) id: a9697f1835 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぺど | 作成日時：2017年10月9日 13時
