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シンラside




ガチャリと、大隊長の部屋のドアを開ける。

大隊長に向いていた女性がこちらを向いてニコリと笑った。




「こんにちは。」

「っ......。」




綺麗な人だな......。

大隊長の部屋へ入るのだから、挨拶をしなければならないというのに、俺はその人から目が離せなかった。




「ああ、来たかシンラ。そんなところに突っ立ってないで中へ。」

「っ..は!はい!!」




ドアを閉め。今度はきちんと敬礼し直す。




「第8特殊消防隊所属二等消防官森羅日下部でっっっ!!!!」



ーバンッ

『Aさんがいらっしゃってるってほんとですか!?』




突然開いたドアによって、俺は床に倒れ込む。


鼻...盛大に打った......。

と、そんな俺には気にもとめずマキさんは女性の元へ駆け寄る。


突然のマキさんの登場に驚いた風ではあるが、にこやかに挨拶をする女性。


確か...Aさん。



「はい。」




綺麗な優しい声が俺に降ってくる。


ニコリと、笑顔と共に差し出された手を取って立ち上がる。




「初めましてシンラ君。AAと申します。」

「は...初めまして..//」




握られたままになっていた手を再度両手で握り直される。




「シンラ、彼女は消防庁の特殊消防隊監査科というところに所属している。」

「監査科...?」

「はい。私の方からご説明させていただきますね。」


スっと握られていた手が離れた。


「なんですが...その、アーサー君はどちらに...?」

「えっと......どこでしょうね...?」




_________

A様、読んでいただきありがとうございます。

登場しました『監査科』という部署は当作者の捏造でございます。
ご不快に思われた方はどうぞバックのほどよろしくお願いいたします。

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紫癸(プロフ) - やよいさん» コメントありがとうございます!そして読んでいただきありがとうございます(嬉)少しでも力になれたのなら何よりです!お互い頑張りましょう!! (2021年4月3日 20時) (レス) id: 577fa76214 (このIDを非表示/違反報告)
やよい - 凄く面白かったです!凄く書く気が出ました ありがとうございます 頑張ってください (2021年4月2日 15時) (レス) id: 90306a3c24 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紫癸 | 作成日時:2021年2月24日 14時

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