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靴を履き替えながら、ワラワラと賑やかな女生徒の集団を視界の隅に捕える。
トントンッとつま先を地面にぶつけ、上履きを足に慣らして歩き出す。
女生徒の集団の真ん中の男に視線を向けると、例のごとく『おはよう』と口パクで言ってきた。
スっと視線を外し、歩き出す。
......が、3歩ほど歩いたところで、歩みを止めて振り返る。
バチリと私と及川の視線が交錯する。数秒間じっと見つめたままでいると、及川は居心地悪そうに頬をかく。
『おはよう。』
そう、口パクで言って、踵を返して歩き出す。
後ろから「え?」という驚いた声が微かに聞こえた。
『ご、ごめん!ちょっと通して!ごめんね!』
及川がこちらに向かって走ってくる。気配がする。
なぜか、微かに脈打つ速度が早い。
私はほんの少しだけ歩くのを早め、角を曲ったところで......振り返る。
私の肩に今まさに手をかけようとしていたのか、突然振り返った私に及川は驚いた顔をする。
「おはよう及川。」
「お..おはよう!Aちゃん......。」
ほらまた、あの顔。
この男は時々、酷く辛そうな顔をする。それはいつも、私に向けられる顔だ。
「昨日は、ごめん...。」
そう、呟いた私に、及川は『え?』と、小さく声を漏らす。
「別に、謝られるようなことはされてないけど......。」
いいや、私は...謝らなければいけない。
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紫癸(プロフ) - RIOさん» 呼んでいただきありがとうございます！全然更新できてなくてすみません...頑張って完結させます!!! (2021年11月8日 21時) (
レス) id: 577fa76214 (このIDを非表示/違反報告)
RIO - 小説読ませてもらってます！めっちゃ面白いです！！更新待ってます！ (2021年11月3日 19時) (レス) @page50 id: 759836d8d0 (このIDを非表示/違反報告)
紫癸(プロフ) - ねこ@自己満小説さん» 読んでいただきありがとうございます！そう言っていただけてとても嬉しいです!!^^更新頑張ります! (2021年8月8日 14時) (レス) id: 577fa76214 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ@自己満小説(プロフ) - この作品めちゃくちゃ好きです！展開も早くてもうあの、性癖にグサッときましたね！これからも頑張ってください！！ (2021年8月7日 12時) (レス) id: d675a829f6 (このIDを非表示/違反報告)
紫癸(プロフ) - さ。、さん» コメントありがとうございます。なるほど……そうですよね、申し訳ございません。物語の構成上まだ名前呼びにはできないので、苗字変更できるように調整します！！貴重なご意見ありがとうございます。これからもどうぞよろしくお願いいたします。 (2020年6月15日 18時) (レス) id: 09e86c6bee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫癸 | 作成日時：2020年6月2日 15時
