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「球技大会だし、基本的にはサードテンポでいいかな?」
「うん、いいと思う。」
放課後、それぞれ体操着と練習着に着替えた私達は体育館へとやって来た。
ちなみに凛と岩泉もいる。
「じゃあどうしよっか...とりあえずオーバーハンドで上げてみてもらえる?」
「う、うん...。」
ぎこちなく頷いて、ネット際に歩みを進める。
ああ、憂鬱だ......。
なんてったって私は...
私に目配せをした及川が、ふわりと、私に向かってボールを放る。
ええっと...確か及川は......
ボールの下に入り込んで、膝を軽く曲げて真上に飛ぶ。
そして、指の腹で軽く、
弾くっ!
―ベシッ
「ふごっ..!!!」
「!?んなっ...Aちゃああん!?!?」
落下してきたボールは、私の指にはかすりもせず私の顔面に直撃した。
そう、何を隠そう私は、球技が大の苦手なのである。
「大丈夫!?Aちゃん!?」
長い足で駆け寄ってきた及川が私の肩をガシッと掴む。
そのゴツゴツした逞しい手に、やけに真剣な及川の顔に妙にドキドキしてしまう。
「だ、大丈夫だから..!」
それが何だか居心地が悪くて、及川の手から逃れる。
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紫癸(プロフ) - RIOさん» 呼んでいただきありがとうございます!全然更新できてなくてすみません...頑張って完結させます!!! (2021年11月8日 21時) (レス) id: 577fa76214 (このIDを非表示/違反報告)
RIO - 小説読ませてもらってます!めっちゃ面白いです!!更新待ってます! (2021年11月3日 19時) (レス) @page50 id: 759836d8d0 (このIDを非表示/違反報告)
紫癸(プロフ) - ねこ@自己満小説さん» 読んでいただきありがとうございます!そう言っていただけてとても嬉しいです!!^^更新頑張ります! (2021年8月8日 14時) (レス) id: 577fa76214 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ@自己満小説(プロフ) - この作品めちゃくちゃ好きです!展開も早くてもうあの、性癖にグサッときましたね!これからも頑張ってください!! (2021年8月7日 12時) (レス) id: d675a829f6 (このIDを非表示/違反報告)
紫癸(プロフ) - さ。、さん» コメントありがとうございます。なるほど……そうですよね、申し訳ございません。物語の構成上まだ名前呼びにはできないので、苗字変更できるように調整します!!貴重なご意見ありがとうございます。これからもどうぞよろしくお願いいたします。 (2020年6月15日 18時) (レス) id: 09e86c6bee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫癸 | 作成日時:2020年6月2日 15時