楽曲6 ページ8
いよいよ、私達の出番…というか、出演者達とスタジオに入っていく。
生放送でこの番組は売れっ子や話題のアーティスト達が数多く出演してる。
有名なグループの人達は、とても色鮮やかな衣装だが、私達は黒づくめで自分のイメージカラーを入れた衣装なので少し浮く。
司会「さて!今回の特別ゲスト!テレビ初出演で超話題人気バンドnoise And shout Childrenをここで軽く紹介!年齢、誕生日など非公開情報が多い謎めいたバンドだが、実力派揃い!特にメインボーカルのAさんの歌に酔いしれる若者が数多く、社会的にも影響を及ぼしているのがこのバンド!通称ノアチル!今日はテレビ初出演という事で、色んなアーティストさんの曲も楽しんで行って!」
『はい、皆さんの奏でる曲も全力で楽しみます。そして私達ノアチルは応援してくれる全国のファンの皆様や初めて私達の曲を聴く方にも私達の想いが届くように全力で音を打ちかますので楽しみにしてください』
司会「お、おう?少し、淡白な言葉だけど、熱意は伝わったはず!それじゃ、最初のアーティスト、始めちゃって!」
その言葉と共に用意されたステージにカメラとアーティスト自分の楽曲を披露していく。
私達は最後の出番という事も有り、アーティストの待合席で曲が終わるまで待ち、曲が終わるとトークや色んなコーナーを出来る限り挑戦した。
そして出番…。
司会「さぁ!最後はテレビ初出演、話題沸騰中のノアチル!今日はデビュー曲と新曲披露だそうです!それでは二曲続けてどうぞー!」
私達はステージに立つ。
秋華はデビュー曲ではベース。
私は自分の歌に専念した。
観客と私達が奏でる音が身体に流れ込む感覚になる。
ああ、この感覚だ。
何処までも音を、メロディーを自分の声を観客とメンバーのみんなで打ちかます感覚…
体が痺れて、素直に歌詞に込められた私達の気持ちをひたすら撃ち続ける感覚、そして観客の誰一人として私達の曲に逃れられない程魅了させ、一体化する…
歌う事が気持ちいい…もっと、もっと…!
キーンとギターの切り上げる様な音。
次は新曲。私自身も音を奏でる楽曲。
心が高まる。
マイクに向かって私は
『準備はいいわね?ぶっ飛ばすわよ』
それだけで歓声が上がり今、ここに居る全ての人達が私達の楽曲に夢中になった瞬間だった。
5人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ