楽曲ミュージカル ページ42
ミュージカルのテーマ曲が流れるだす。
私は主演なので最後にセツナと登場する予定だ。
因みにセツナ役は大手アイドル事務所のアイドルだった。名前もそこそこ通っている子。
一応、芸能経験で言うと私の後輩になる。
私は、一応14から此処に居て、今年で4年…あ、もうすぐで5年か。
18歳の私がミュージカルで主演しかも相棒的な立場は年上の男性。
確か、今年?22だっけ?来栖さん…
因みに、活動し始めた時期は私の方が少しだけ早い
ので芸能界ではある意味先輩になる。
年上の先輩…
どうしろと?
まぁ、セツナ役のセリフは大分来栖さんに合わせて変えられたが、ミュージカルでの役の素質は変わってない。
あ、次は来栖さんが挨拶に出る番だ。
そして、私は来栖翔が演じるセツナにエスコートをされる様に滑らかに舞台の中央に出た。
長い振袖の羽織りを靡かせ、少し跳ね上がるような歩き方をして舞台中央へ行くと、無愛想だけど、みんなが姐さんと慕うあの笑みを作り、祈りをするように手を合わせてかがんで礼をする。
そして、最後にキャスト全員からのコメント…
今の公演でこのミュージカルは全て終了する日。
お兄とその他にも何人(何振り?)かはこのミュージカルを観に来てくれた。
姉さん達も、だ。
考え事をしていたらもう私の番のコメントだった。
『本日は、ミュージカル・死の舞踏、闇夜へお越し頂きありがとうございました。最後の最後まで全力でツバキという役を生きれたという事が嬉しく感じます。私はこのお仕事を頂いた時にバンドのボーカル兼ベースが出来るのかという不安やキャストの皆さんとも大丈夫か正直不安でしたが、最後まで全力疾走でこのミュージカルでセツナを演じられた来栖さんや他の方のお陰でここまで来れました。そして、実はこのミュージカルは映画化が決定されています!その映画でも私はツバキとして劇場で皆さんにこのミュージカルから託されたメッセージや願いを引き継いでいきたいと思います!これからもよろしくお願いします!』
最後までそういうと、拍手が送られ私達は全員舞台の袖に引いていった。
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