刀剣乱舞の活劇審神者には実は…妹（みたいな存在）の子がいた (ページ21)

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楽曲18 ページ21

手紙を読み終えるとすぐに扉の真横に付けられたベルが鳴り、加州くんの声が聞こえた。
加州「A～？準備とか大丈夫？ごめんね、こっちがまだ準備中って感じでさ～。もう少し待つかも…」

そういう加州くんに私は
『…そう。あのさ。加州くん、部屋で私とお話しない？』

そう言うと、加州くんは「あー、そう言う事ね。」と納得してくれた。

私は部屋の鍵を片手に持ち、扉を開けた。
内側からかける鍵がない事からオートロックと思ったからだ。

しかし、私が自室の扉を閉めても音が鳴らない。
自室に入った時はポーンのマスに行くと自動で扉が閉り、その後にかちゃりと鍵が閉まる音が聞こえたからオートロックだと思ったのだが。

驚いたが内側に鍵をかける器具もない事から内側のみ鍵が無くてもドアノブを回せば開くというのも直ぐにわかったが。

悩むが加州くんを待たせるのは申し訳ないし彼に訊く事にして急ぎ扉を開けた。

加州くんは少し悩みながらも「大丈夫？」って訊く。彼は優しい。大丈夫と訊いたのは私があまり大きな部屋で1人で居る事が苦手というのを知っているからだ。
暗くて、狭いところは少しだけ苦手。
しかし、広くて暗い部屋や広い部屋に1人という方がもっと苦手なのは彼しか知らない。

彼は私の秘密を知っている。
と言っても、兄が知っている事は知らないが。

私が感情や表情などがわからなくなった理由も知っている。そして、剣道や柔道、合気道も有段者というのを知るのもこの本丸では彼1人だ。

私は部屋のリビングに彼を入れてソファーへ座って待っててといい、先程棚から見つけた茶葉を出そうとする前にティーポットとティーカップを温め、お湯を沸かす。

茶葉は整理されていたのでお目当のルイボスティーがすぐに見つかる。慣れた茶葉なので、温めていたポットのお湯を捨てぱぱっと茶葉を入れ最適の温度のお湯を入れて蓋を閉める。

２つのティーカップもかなり温まりそれをソーサーに乗せて、お盆に乗せる。茶こしを手に持ちカップに紅茶を淹れ、茶こしから茶葉を捨てさっと水で流し、カップなどを温めている間に隣の冷蔵庫からミルクを取り出しミルクピッチャーに入れて置いたのであとはお盆に乗せて運んだ。

砂糖も一応用意してあるが。

加州くんは少しびっくりしたけど、『どうぞ？』と渡すと「ありがとう」と笑って言った。