【自己肯定感�◆�7 ★ ページ42
「結弦さん、応援してくれないんですか？」
「無理。今すぐ辞退して欲しいくらい。」
「そんなぁ…。」
素直な胸の内を伝えたら、あからさまにがっかりされてしまった。
そんな顔をさせたいんじゃない。ただ常識の範囲内で動いて欲しいだけなのに。
アルバイトだって、アニメショップが悪いのではなく、俺が将来を見据えて付き合ってる人だから心配なのだ。
くそー、博物館勤務のままでよかったのに！
「Aさんはそんなとこで働かなくても、コ…いや、お父さんの紹介でもっと普通のとこで働けるでしょ。」
「今コネって言おうとした！」
あ…やべ。
「言ってない言ってない。」
危ねぇ…口がすべった。
意外と地獄耳だな。覚えておこう。
「とにかく、一生懸命頑張ります。」
ガッツポーズをするAさんの目がマジだ。
そりゃ展示の企画ひとつやり遂げる根性があるもんな…。販売員くらい朝飯前なのかもしれない。
アニメの知識だってあるだろうし…。
あーもう、止める要素が思い付かない。
「どうしても行くんだ。」
「夢だったんです、アニメショップの店員さんが。」
「……。」
言葉もないとはこの事だな。
ここまで言われたら、応援しなきゃいけない気持ちになる。
「時々おみやげ買ってきますから。」
まるで、元気だせ。みたいにぽんと肩をたたかれ、なんとも言えない気持ちになる。
「フィギュアはやめろよ。」
「わ…わかってますよぉ〜。」
「ガチャガチャもだぞ。」
「ずぬん。」
この反応…買うつもりだったな。
Aさん家のクローゼットじゃあるまいし、俺の家にそんなの置かさせるものか。
「歯磨きして寝る。」
「あ、ポテチ残ってますよ！」
「あげる。」
もう疲れた。
ソファーをAさんに譲り、胃をさすりながらリビングからでた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 296人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
鹿(プロフ) - エミルさん» これから少し嫉妬してもらおうかな＾＾なんかオタクな主人公は難しい！楽しいけど。ワールド欠場ですけど、今できるのかな。。。 (2022年3月2日 16時) (
レス) id: ac41a7df10 (このIDを非表示/違反報告)
エミル(プロフ) - ヒロインの純粋さが……。そこは嫉妬するところでしょ！と思うのに、逆方向に走ってる(笑) 羽生さんと結婚する人……確かに大変そう。同じぐらいストイックな人か、天然な子か。 (2022年3月1日 21時) (レス) @page48 id: 68edaa3183 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - エミルさん» 羽生さんを研究するのは、B型を研究するのに似ている気がします＾＾その中でも、これぞ羽生さん！っていう部分をピックアップしていきたいです！きっと結婚する人は大変だと思います（笑） (2022年2月28日 17時) (レス) id: ac41a7df10 (このIDを非表示/違反報告)
エミル(プロフ) - 鹿さん» 羽生さんを研究！興味深いですね〜。でも、いつまでも答えが見つけることができない気がする(笑)二面性のある羽生さん、楽しみにしています！ (2022年2月27日 12時) (レス) id: 68edaa3183 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - エミルさん» 私は気づいたんです。羽生さんを研究したいと（笑）実はこんな部分もあるんだよと。B型は外面がいいと思ってる。でも、家では別人だと思ってる（笑）そんな感じで作品を書きたいです＾＾ (2022年2月25日 22時) (レス) id: ac41a7df10 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：鹿
| 作成日時：2021年12月27日 16時
