【１１月１日】1 ☆ ページ1
☆主人公サイド
病院の服に着替えてから、ベルトのような装置をお腹に巻きつける。
そして今、手術室につながるベッドで横になっているのだけど、徐々に痛みが強くなり身体もだるくなってきた。
ひょっとしたら普段とは違う何かしらの異常が起こっているのかも…。
「…頑張るんだよ。」
お腹をとんとんしつつ、震える声で双子たちに話しかける。
不安だなぁ…。人生初の手術なだけに、ただただ怖い。
結弦くんもお母さんも別室へ行っちゃったし、一人でいるのが心細い。
「結弦くん…。」
いじいじと人差し指でシーツをつついて呼ぶのは、今とても会いたい人の名前。
先生の所でお話してるみたいだけど、早く終わらないかな…。
もしも今何かあったら、パニックを起こしそうだ。
はあぁ〜…と深いため息をついて。
落ち着こう…、私は安倍晴明だから大丈夫なはず。
根拠のない自信をお守りのようにしたその時、不意にドアが控えめにノックされ、私は弾かれるようにはっと顔を上げる。
看護師さんかな…。
人の来訪に胸を踊らせていると、遠慮がちに開いた扉の隙間から、ひょこっと顔を覗かせた人物に一気に安堵の気持ちが広がった。
「A。」
「結弦くん…。」
穏やかに名前を呼ばれて。
たったそれだけなのに、泣きそうになってしまう。
「どしたの。元気ないじゃん。」
「だって…。」
ずっと心細くて、一人で寂しかったんだもん…。と心の中で呟く。
「A、大丈夫だからね。」
それでも、まるで気持ちが通じたかのように、結弦くんは私の欲しかった言葉をくれるのだ。
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鹿(プロフ) - みなみさん» ありがとうございました。妖怪なんて知識ないので、ネットに頼りっぱなしで…。地震のとき、真っ先に羽生さんを心配してしまいますね。どうか無事で！ (2021年2月14日 20時) (
レス) id: ac41a7df10 (このIDを非表示/違反報告)
みなみ - ついに完結ですね。面白かったですよ。妖怪が絡むお話なんてなかなかないと思いますし。 大きめの地震がありました。うちもけっこう揺れましたけど、仙台はもっと強い揺れだったようで、羽生くんが心配。とにかく、みんなが無事でありますように。 (2021年2月13日 23時) (レス) id: 42f93678ff (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - 〜空〜さん» 完結がモットー(*^^*)みなさんに楽しんでもらえたかなー。自分でも作品を読み返すのですが、最初は書きやすいのですが、だんだんネタが尽きてくるパターンが多いです(笑)くっつくまでが楽しいんですよねー。また読みに来てくださいね！ (2021年2月12日 16時) (レス) id: ac41a7df10 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - キャラメル味さん» 最後結構ばたばたと終わらせてしまいましたが楽しんでもらえてよかったです(*^^*)やっぱり羽生さんには女の子だよなーと、妄想してしまいました。兄をサポートするしっかり者の弟。というイメージですかね。 (2021年2月12日 16時) (レス) id: ac41a7df10 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - 璃子さん» ご愛読ありがとうございました(*^^*)今回双子にしたのですが、成長するとどっちがしゃべってるのか分からなくなりそうで難しいかも。結局新しいお話を書いてしまい、またしんどくて楽しい生活が始まってしまった…。 (2021年2月12日 16時) (レス) id: ac41a7df10 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鹿
| 作成日時：2020年12月16日 18時
