【幸せな時間】11 ★ ページ21
違う。こんなんじゃダメだ。恋愛が１足す１じゃないのは、もう学習済みなんだ。
俺は好きな人と今日一日、一緒に過ごしたいだけなんだ。
「３０分経ってから出ようかな…。」
自分の中に揺るがない気持ちが芽生えたら、彼女に伝えることはただ一つだ。
俺は決意を込めて恋人の名を呼んだ。
「A。」
「何？羽生くん。」
俺の声に反応して当然のごとく振り向くA。
その優しい表情に、真っ直ぐ語りかける。
「食事会の後、俺まだテレビの仕事があんの。」
「…え、どんな？」
「スポーツコーナーの生出演。」
「嘘！見たい。」
「うん。それが終わったら帰ってくるから、Aここで見てろよ。」
「へ…。」
ここで。という言葉を強調して、さらに話を押し進める。
そして緊張でどうにかなりそうなのをひた隠しにし、決定的な一言を告げた。
「つか泊まってって。着替えあるでしょ。シャワーも使っていいから。」
「でも…。」
案の定戸惑うA。きっと今、色んな状況を視野にいれて考えているんだろう。
でもそれは、今の自分の気持ちに比べたら、もう小さな問題だ。
「大丈夫。部屋から出なきゃばれやしないよ。」
「羽生くん…。」
「俺はまだAと一緒にいたい。」
それが全てなのだと優しく伝える。
何も悪いことをしている訳じゃない。ただ一人の女の子と、日本にいるこの短い期間に幸せな時間を過ごしたいだけだ。
「わかった…。」
そして自然に納得してくれるA。…良かった。
「うん。じゃあいってらっしゃいのちゅーして。」
そしてここで一つ調子にのったお願いをしてみる。
こういうシチュエーションって初めてなので、どう出るかなと思っていると…。
「ほ、頬っぺたかな…。」
拒否でなく、肯定の意味合いの返事をくれるAに、こんな些細な事でも二人の関係が前進したことを感じて。
「こっち。」
自分の唇にちょんと人差し指を添えると、Aが、じゃあ、いくよ？と、俺の肩に手を置いて、ちょっとずつ距離をつめてゆく。
「……。」
そしてお互いの唇が触れて、すぐに離れた。
「いってらっしゃい。えと…待ってるね。」
「ん、いってきます。」
素直なAと素直な自分に、これが幸せなんだなと思った。
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鹿(プロフ) - 心菜さん» きっといつか喜びの涙になりますって＾＾羽生さんも人間なんですよ。神や聖人君子でもないから。きっとまた笑顔で試合に出てくれますって＾＾ (2019年12月26日 16時) (
レス) id: ac41a7df10 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - みなみさん» 残念だったけど、それで何かが変わることなんてない。ましてや応援する気持ちは増すばかりです！たくさんツイートが流れる中、どれが本当なのか分からないのに、よく想像でそんなことが言えるなと思うことばかり。つくづくツイッターは発言する場所ではないと思います^^ (2019年12月26日 16時) (レス) id: ac41a7df10 (このIDを非表示/違反報告)
心菜(プロフ) - 男子SP ,MOI 参戦の為、今ごろでごめんなさい。主人公ちゃん幸せそうで良かった(///∇///)まだ感情が元通りではないので、つい涙が( ；∀；) (2019年12月26日 13時) (レス) id: 15da2c977a (このIDを非表示/違反報告)
みなみ - 全日本、女子も男子も後半は応援に熱が入って疲れました。ＳＰの駿くんもよかったけど、ＦＳの鍵山くんに大興奮してしまいました！素人目にも上手い！と思いました。そしてゆづのあまりのボロボロな様子・・・。ＥＸで笑顔が見られてホッとしました。お疲れ様でした。 (2019年12月25日 0時) (レス) id: e2f297e7a8 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - みなみさん» 羽生さんのスケートは見てて本当に緊張する＾＾；やっぱりしょーまさんがいなきゃつまんないですね！ほかのみんなはミスが多かった。駿くん、羽ばたいてほしい！後輩もっと育ってほしいな〜＾＾ (2019年12月21日 7時) (レス) id: ac41a7df10 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鹿
| 作成日時：2019年12月3日 16時
