【ラーメン】3 ☆ ページ3
☆主人公サイド
「ただいま〜。」
羽生くんを無事に送り届けて家に帰ると、玄関を開けたとたん中からまどかが走って出てきた。
素足に半ズボンな所がまだまだ子供だなと思っていると、したり顔でじろじろ見られて一言。
「お姉ちゃん聞いたよ〜？彼氏ができたんだって？」
「はぁ？！」
な、なぜそれを！
「人生初彼氏じゃーん。」
このこのっ、と私を突ついてくる肘を、容赦なく払いのける。
「ちょっと、そんな情報どこから…！」
「お母さんの様子が変なんだもーん。問いただしたの。で？相手はコウ兄ちゃんなのぉ？」
「ばっ…ばかなこと言わないで！」
プロポーズを断った手前、今はその名前を聞きたくないのに。
「えー、気になるぅ〜。誰も教えてくれなくってさ〜。」
「……。」
こ、これは…とても面倒くさいことになってしまった。
幸い、相手が羽生くんだとはまだ知らないようだけど、ファンであるまどかに知れたらおそらく大変なことになるだろうから、そこは絶対にバレないようにしなければ！
「うるさい。あんたの知らない人だから。」
「コウ兄ちゃんじゃないの？あらー残念〜！」
何が残念なんだ、と突っ込みそうになりながらも、まどかを睨みつつそそくさと家へ入る。
「それより宿題終わったの。」
「今やってるとこー。」
人の心配より自分の心配をして欲しい。
私は早くも情報を漏洩させたお母さんに一言文句を言ってやろうと、真っ直ぐキッチンへ向かう。
「お母さん！」
「Aおかえりー。」
「もぅ、なんでまどかに言ったの？！」
「だってしつこいんだもの〜。」
あんたと同じＢ型だし。と軽いノリで返されてイラっとする。
でもこの性格は今に始まった事ではないので、せめてこれ以上まどかに知られないように、口止めしておかねば。
「相手は絶対に言わないでよね…。」
耳元でそう小声で呟くと、お母さんもそこは理解してくれているようで、目で変な合図を送ってくる。
「分かってるわよ。あの子口軽いからねー。それより明日も来るんでしょ？彼。」
「うん。」
「いいわね〜、愛されてるって。」
「そんなんじゃないよ。」
ホテルでおかしなことになったから、責任を感じてるだけだ。
そのうち、やっぱりごめん。って言われるのが落ちなんだから。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 135人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「オリジナル」関連の作品
ワナビー・ヒーローズ〜最悪のハッピーエンド〜【本編】
【事前告知】Dream☆Palace！/ドリパレ【募集企画】
【オリジナルBL短編集２】弾痕とホットチョコレート
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
鹿(プロフ) - みなみさん» そうなんですよ！はや九月。もうオータムもそこまでなので、そろそろお話を進められそう！＾＾ゆずの曲はまだ聞いたことがないのです。あまりCM見ないので… (2019年9月2日 17時) (
レス) id: ac41a7df10 (このIDを非表示/違反報告)
みなみ - あっという間に9月になってしまいましたね。A.C.が近づいてきていますね。どんなプログラムなんだろ。今更ですが、ゆずの「SEIMEI」って、平昌のゆづの「SEIMEI」からとっていたりするのかしら？CMで耳に目にする度に考えてしまいます。 (2019年9月1日 23時) (レス) id: 42f93678ff (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - みなみさん» しっぽも役に立つ日が来ます絶対(笑)トロントへは行かないですが、遠距離って書いてて楽しいかも＾＾思いやりが生まれます。羽生さんの中身をもっとしりたいなあ〜…。もちろんオフレコで(笑) (2019年9月1日 9時) (レス) id: ac41a7df10 (このIDを非表示/違反報告)
みなみ - 更新ありがとうございます。深刻なのになんか面白い展開になってますね。ヒロインちゃん、トロントに行っちゃう？お母さんのOKというか、そういう人でないとゆづ本人が納得しないんじゃないかな。逆に、ゆづが選ぶ人はかなりの才色兼備な人ということ。ハードル高い！ (2019年8月31日 18時) (レス) id: 42f93678ff (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - みなみさん» そろそろみなみさんからコメントきそうだなーって思ってました！(^_^)私は密かに、結婚しないんじゃないかなーって思ってます。そもそも人を本気で好きになったことなさそう(笑)それにお母さんのオッケーが出なきゃだめっぽくないですか？ (2019年8月31日 6時) (レス) id: ac41a7df10 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：鹿
| 作成日時：2019年8月7日 17時
