【真夏の夜の夢】5 ☆ ページ32
「羽生くん…。」
『花山さんが戸惑う気持ちも分かる。だからショーが終わったらすぐそっち行くわ。まぁ元々行く予定だったけど。』
「……。」
『ちゃんと会って、直接話したい。返事もその時でいいから。』
「返事…？」
なんの？
『あ、まだ言ってなかった。花山さん、俺と付き合って。』
……。
こ、これは夢…。
嬉しいとかの感情より前に、今の状況に心が全くついていってない。
「ごめん、意味がよく…。」
『だよな。まぁ二日間良く考えて？それだけあれば余裕でしょ。』
「全然余裕じゃない！」
電話なんかじゃ物足りない距離感の中では、不安しかない。
どうせなら直接…いや、それも正気でいられる自信がないし…もうどうすればいいの！
『ちなみにさぁ、花山さんラーメン好き？』
「は？」
ラーメン？
『お土産にラーメン追加したから。女の子は意外とラーメンが好きだってノブくんが言うの。』
突然の話題転換に、さらに疲労困憊度が増す。
でもラーメンが好きか嫌いかなんてじっくり考えたことなんてないし、思考回路はもうショートしたから、差し障りのない返事でごまかす。
「普通…。」
『え、そうなの？まぁいいや。じゃあまた連絡するから。』
「え、まさかこれ言うためにこんな時間に電話してきたの？」
『うん。善は急げっていうじゃん。』
「はぁ…。」
謎だ。今日の羽生くんは熱でもあるんじゃないかと思うほどに謎だ。
『とにかくさ。二日後そっち行ったときに話そ。それまでゆっくり気持ちの整理でもしててよ。』
「相変わらず軽いね…。」
『そのうち重くなるから。』
問題は山積みなんだよ。と、これからの展開を示唆するようなことを言う。
だろうな…。
『じゃあ切るからね。くれぐれもコウくんに気をつけて。』
「…なにそれ。」
突然幼なじみに気をつけろと言われて、素で聞き返してしまった。
『嫉妬と独占欲ですけど何か。』
「……。」
もうダメだ…これは夢だ。
『おやすみなさーい。』
その後、私はどうやって電話を切ったのか記憶になかった。
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鹿(プロフ) - みなみさん» ある日突然ニュースで知るんでしょうか。それともプルさんがぽろっと漏らすのでしょうか＾＾羽生さん情報こないと進まないこのお話！まあのんびり書きます＾＾ (2019年8月7日 17時) (
レス) id: ac41a7df10 (このIDを非表示/違反報告)
みなみ - 練習公開はないけど、プログラム発表はいつ、どうやってするんでしょうかね。オータム直前とかなのかなぁ。まずは24時間テレビを見ないことには、お話が進められないですよね。まだだいぶ先ですけど。 (2019年8月7日 15時) (レス) id: 42f93678ff (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - kokonaさん» そういう言葉に対する感想、めっちゃ嬉しいです！言葉選びって、羽生さん独特の言い回しがたくさんあるので、すごく研究しています！ (2019年8月4日 7時) (レス) id: ac41a7df10 (このIDを非表示/違反報告)
kokona(プロフ) - 羽生くんかっこいいのにキスをちゅうって言うのめっちゃ可愛いです……。 (2019年8月3日 17時) (レス) id: 5e645dd747 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - みなみさん» そうなんです！羽生さんの情報が入ってこないと、話が進まないという(笑)妹の小学生設定は、平日会えないので、まだまだ会うのは先かな？！ (2019年8月3日 8時) (レス) id: ac41a7df10 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鹿
| 作成日時：2019年7月6日 23時
