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【夢の世界】3 ☆ ページ14

掃除のあとは水撒きかなーと予定を立てていると、今度はバイクではなく、軽自動車がやってきた。

コウくんだ。
いつものように、ちょうどよかった。と車から降りもせず手招きして私を呼ぶ。

「何?」

「来週さ、商工会の会議があるじゃん?」

商工会?

「あぁ、うちはお父さんが行くことになってるから。コウくんちもお兄さんが行くんでしょ。」

コウくんの蒲鉾屋さんは、お兄さんが社長でコウくんが専務だ。
よって、会議は社長であるお兄さんが行くことになっているはず。

「それが、兄貴別件で行けなくてさー。俺が代理で参加すんの。」

そうなんだ。
なんだかとても嬉しそうだけど、きっと初めて次男である自分に出番が回ってきて、はっちゃけてるんだな。

「ふーん。頑張って。」

「ていうかさ、Aもそろそろ親父さんと一緒に参加しなよ。」

「どうして?」

「だってAがこの神社継ぐんだろ。今のうちから商工会に溶け込んでた方がいいじゃん。」

「……。」

コウくんの言葉に一瞬思考が止まる。
…あれ、そうなるのかな。
確かにうちはまどかと二人姉妹だし、お父さんが引退したら私がこの神社の跡取り…?

「だからさ、日曜日来いよ。」

「え、あれって日曜日だっけ。」

「日曜日の午後6時から。」

午後6時!
その時間ならついさっき予定が入ったところだ。

「日曜日はだめ。」

「えー!」

その日はアイスショーに行って、羽生くんにお守りを渡さないといけないので、いてもいなくてもどっちでもいい商工会の会議になど行かない。

「とにかく継ぐとかの話はまだ先のことでしょ。」

「案外すぐだって。ちょっとは考えといた方がいいよ。」

じゃあな。と配達の途中なのか、言いたいことだけ言って、さっさと帰ってしまった。

「跡継ぎか…。」

そりゃ将来的に姉妹のうちどっちかが…、ってことにはなるのだろう。
別に私が継いでもいいけど…。それだと婿養子かな?

「うわー、このご時世そんな優しい人いるのかなー。」

ぞっとした。




.

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鹿(プロフ) - みなみさん» 触れるとか設定は、適当なんですけどね^^まあ差別化ということで。次移行なんですけど、このままでは現実の羽生さんに追いつくので、どうしようかなーと模索中です。 (2019年7月5日 16時) (レス) id: ac41a7df10 (このIDを非表示/違反報告)
みなみ - おっと、何やらゆづがいつもと違って、ますます展開が楽しみです!狐耳、触りたい〜!!本人には見えているだけで触れないなんて、不思議ですね。 (2019年7月4日 13時) (レス) id: 42f93678ff (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - みなみさん» 狐耳にはあまり深い意味はなかろうと思います。ただ、二人を繋ぐものが何もなくなってしまうと、お話を進めにくいので、伏線のようなものでしょうか。でも、耳ついてるのを妄想しながら色々見返すという妄想観賞ができます。←! (2019年7月1日 7時) (レス) id: ac41a7df10 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - るりさん» ついつい連続で更新してしまいました。出し惜しみは絶対王者がお気に召さないので(笑)でもみなさん注目ポイントが違ってて面白いですね(*^^*)ちなみに狐さんはもう出てきません。あっさり消えました。 (2019年7月1日 7時) (レス) id: ac41a7df10 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - ゆなさん» 常に気になる所で終わっちゃうという(笑)後2話手前だともっと気になるかなーと思って、これでも足しておきました。たくさん更新するのは、自分が読者側だったら嬉しいからです(*^^*) (2019年7月1日 7時) (レス) id: ac41a7df10 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鹿 | 作成日時:2019年6月21日 16時

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