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【世界一の君】7 ★ ページ7

「朝お食べになった物などは?和食系か洋食系か…。」

「ごめんなさい、僕スケートの期間中で今朝は妻とあまり話せてないんですよ。」

もうここは素直に流そう。これ以上突っ込まれても困る。

「そうなんですか。…では昨晩のご様子は。」

「あ、昨晩なら少し話しました。えっと一緒にショート1位を素直に喜んで、アクセルのオーバーターンを受け止めて消化して…。」

「なるほど、Aさまとフリーに向けて気持ちを作れたということですね。」

「そうですね。すっきりと切り替えることが出来たかと思います。」

熱心にメモを取る記者さんに胸を張る。

「ちなみになんですけど…。王子さまはお休みになる際、どのようなお召し物を着られますか。」

「え。」

お召し物??
唐突に話の内容が変わってきょとんとしていると、記者さんがメモ帳にペンを数回とんとんと突き立てて、少し興奮気味に言う。

「今ちょうど夜のご様子が出たので…。結構意見が分かれてるんですよ。ジャージ派かパジャマ派か。」

「なんすかそれ。突然すぎない?」

そんな様子に苦笑いしつつ、これ本当に答えるのかなと返事を延ばしていると…。

「私はパジャマを着ていて欲しいかなと。」

「……。」

いや、自分の意見は関係ないでしょ。

「独自に取ったアンケートによりますと、3対2くらいでジャージが多いんです!」

真相はどうですか?!と、どうでも良い情報を提示されて、興奮の度合いが増す記者さんからさらに迫られる。

「まぁ…パジャマです。」

特に隠すことでもないので、率直に答えた瞬間、記者さんが、えー!!と口許を押さえた。

「あーそうですか!なるほど!」

「……。」

その驚く…というより喜んでいる様子に若干引きつつも、こんなの記事になるのかなと首をかしげる。
国民の知りたい内容って変わってるな…。

「ちなみに寝るときは…お一人で?」

さらに上目遣いで申し訳なさそうに尋ねられて、この人は本物の記者さんなのだろうかと心の中で疑いを持つ。

まぁお城の警備は厳重だし、パスがないと中には入れないから間違いないのだろうけど…。

「その質問、いる?」

「はい…さすがに夜中に産気付いたりしたら、Aさま一人では危険なのではと…。」

…なるほど、上手く絡めたな。
もうそんな知りたいなら教えてやろうじゃないか。

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鹿(プロフ) - yuccoちゃんさん» 出産シーンはあまりリアルになり過ぎず、気を付けたのですが^^;羽生さんなら立ち合いそうじゃないですか?いつか本人も、親になってほしいです^^ (2019年6月24日 17時) (レス) id: ac41a7df10 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - りんりさん» ありがとうございました!何度でも読んでください^^私も読みます!とっても長いので、時間のあるときにでも。いつでもお気軽にコメント書いてくださいね!妄想を受け止めてくださり、ありがとうございました! (2019年6月24日 17時) (レス) id: ac41a7df10 (このIDを非表示/違反報告)
yuccoちゃん(プロフ) - 完結おめでとうございます!とても楽しく読ませていただきましたー!やっぱりゆづは王子だよね!(´ー`*)次の作品も楽しみにしています。出産シーンのゆづが駆けつけて来た時の表現にキュンキュンしました!(*´ `) (2019年6月23日 22時) (レス) id: f1f31ef53f (このIDを非表示/違反報告)
りんり(プロフ) - 初めまして。氷の国、ずっと楽しく読ませていただいていました。完結、おめでとうございます^^私ごとながら先日、FOIにて初めて結弦王子を生で見て、もう一度この小説を最初から読みたい気持ちに駆られています。次作も楽しみに読ませていただきますね! (2019年6月23日 17時) (レス) id: 6a04cdba45 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - 心菜さん» やっぱりその時その時に羽生さんを投影させていると、楽しいです^^あれもこれもまだ書いてないエピソードもありますが、ちょっと気分転換もいいかなと、ちょっと強引に終わりましたが^^;また何か書ければいいなと思います! (2019年6月13日 17時) (レス) id: ac41a7df10 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鹿 | 作成日時:2019年5月25日 9時

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