【ティーパーティー】6 ★ ページ17
「だからって俺のせいなの?!」
美姫さんに胸板をぐーで叩かれながら、やっぱりフェイとの会話を聞かれたんだなと焦る。
でも美姫さんは魔女だから仕方ないとして、なぜトカゲのクワドくんにテレパシーが聞こえるんだ。
「…てめぇおかしな生き物取り込んでんだろ。」
そしてさらに至近距離から、ドスの利いた声とすごい目付きで睨まれる。
な、なんか色々感付いてるぞ…。
「み、美姫さん。ゆづ王子が何か…。」
「A、いいから。」
Aが咄嗟に俺と美姫さんの間に入ってくれるのだけど、騒ぎ立てると何かと問題が起きそうなので、ここは手の動きでやんわりと止める。
「魔女なめんなよこら。」
白状しろ!とさらに責められる中、事情を知らない佳菜と、何かを察したAが心配そうに俺を見つめる。
「佳菜には何にも聞こえなかったけどなぁ〜…。」
「とにかく!今から手分けしてクワドくん探すから。…見つからなかったらどうなるかわかってんでしょうね、ゆづ?」
美姫さんは怒り心頭だ…。でもそんな三人を前に俺は何も言い返せない。
もうこうなったら仕方がない。お城から連れてきた使用人全員とまっちーに協力してもらって、クワドくんを探さないと…。
「ゆづさん、早くしないと日が暮れます。」
暗くなるとよけいに探しにくくなることを危惧してか、Aがスカートの裾を持ち上げて森へ向かって歩きだす。
「待って、Aにそんなことさせらんないわ。」
「いいえ、ここは一人でも多い方が見つかる確率も上がりますから。」
「私も探す!」
二人の王女も加わって、クワドくんの大捜索が始まった。
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鹿(プロフ) - suzuranさん» 最近お話がぽんぽん進んでしまうので、ゆっくり更新したいのですが、ここで止めると怒られそうで、いつもついつい更新してしまいます^^;書きたいことがはっきりしている時はたくさん進むんですが、一区切りついてしまうと難しいですね。 (2019年1月2日 20時) (レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - るりさん» 誰もが羽生さんの幸せを願ってる^^それはまだ結婚とかではないのかもしれないけど、いつかは結婚して欲しいなあ〜と思いながら日々書いています。主人公との再会はもう少しあと…かなあ? (2019年1月2日 20時) (レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)
suzuran(プロフ) - あけましておめでとうございます! たくさんの更新ありがとうございます(^^) ゆっくり気長に4A待ちましょう! 予想の斜め上を行くお方ですから、今年もたくさん驚かされるんだろうなぁ。 (2019年1月2日 8時) (レス) id: 4f2407ab74 (このIDを非表示/違反報告)
るり(プロフ) - あけおめです!魔王に乗っ取られなく一安心。王子と主人公ちゃん再会できてないんですもんね。早く安心できるといいなぁ。更新早くて嬉しいです。寝る前に読むのが楽しみです(^^)/今年も羽生さんにとって幸せになる年になることを願います! (2019年1月1日 22時) (レス) id: 9a360f115b (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - みなみさん» 昨年はたくさんのコメントありがとうございました!とても励みになりました。最近オリジン脳になってて、もうアニメキャラのようになっています^^;このお話が終わったら…どうしようかな〜〜 (2019年1月1日 15時) (レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鹿 | 作成日時:2018年12月6日 17時