【白狐】5 ☆ ページ20
☆主人公サイド
四人で朝食を済ませた後、そのまま一階のキッチン兼食堂でお茶をする流れになり、私はなかなか一人になることができない。
無良さんは少し外の様子を見てくると出て行ってしまったし、そもそも外は雪なのですることがない中、私はポケットの中の手紙が気になって仕方ない。
「真凜ちゃんも試合に出たりするんだよね?」
そんな中、ジョニーさんか真凜にスケートのことを話しかけた。
「はい。今回は二位でしたけと、次は優勝目指して頑張ります!」
ガッツポーズをしながらもう気合い充分な真凜。
かわいい。
「来年は他国からも参加するらしいから、激戦になるだろうね。」
現役じゃなくてよかった。とジョニーさんがほっとしたのもつかの間、突然外からぱーんという場違いな音が聞こえた。
「…何?今の。」
真凜が不安そうに肩をすくめる。
それもそのはず、さっきの音はどう考えても銃声で、私だってかなりびっくりした。
「狩人が動物でも仕留めたかな。」
ジョニーさんが慣れた風に言う。
「この辺では普通なのですか。」
「一応今の季節は禁猟期間じゃないけど…。王女さまがおられるのに銃なんて使って欲しくないな。」
狩人も、まさかこの塔に王族が滞在しているなんて思ってなかったのかも知れない。
王子さまにお知らせしようかな。
今夜のお手紙に、一週間だけでもやめてもらうように書いた方がいいかも。
「うかうか外へも出られませんね。」
寒くて一歩も出る気がないくせに、真凜が身震いしながら大げさに言うので可笑しくなる。
「あ、無良さんは大丈夫かな。」
今外にいる彼が少し心配になった私は、様子を見に行ってみようと椅子から立ち上がる。
「Aさま、危ないですよ。」
真凜が止めるけど、ちょっとだけだから。とたしなめてそっと出入口のドアを開ける。
隙間からのぞくように辺りを見渡すと、ちょうどこっちへ戻ってくる無良さんを見つけることができた。
私に気付いて、どうされました。と声をかけられたので、ドアを完全に開けて無良さんを出迎える。
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鹿(プロフ) - yukiさん» 本当ですか?!うれしいです!!ひとつ、里帰りする話でも書きたいなーと思ったのですが、すんごい長くなりそうで今だ執筆に至っておりません(笑)ファンタジーは設定を気軽に無視できるので、書いてて楽しいです! (2022年1月1日 8時) (レス) id: ac41a7df10 (このIDを非表示/違反報告)
yuki(プロフ) - このシリーズが、大好きです。番外編とかあったら読みたいです。 (2021年12月30日 23時) (レス) id: e391a6e98e (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - みなみさん» 私もリアルタイムで見てました\(^o^)/ノーミスしてさらにその上の事をしないと上位にはいけませんね。ジャンプを後半に持ってきたり、繋ぎも大事何だなーと思いました。でもやっぱり羽生さんは別格だ(笑) (2017年12月24日 21時) (レス) id: 5b18a5bb03 (このIDを非表示/違反報告)
みなみ - 女子フリー、みんなの頑張りに涙が滲みました。バンクーバー五輪の代表選考で中野友加里さんとあっこちゃんとの勝負を思い出しました。うう〜、本当に2枠しかないの?辛いですね〜。2位の2枠目は坂本さんが優位かな、とは思います。さっとん、本当におめでとう!! (2017年12月23日 23時) (レス) id: e2f297e7a8 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - みなみさん» 羽生さん。今年の運勢、健康面あまり良くないんですよね。来年頑張って欲しいですね(・∀・)全日本はたぶん…チラ見かな(笑)女子は気になりますね!!狐さんの正体、かなり先になりそう?! (2017年12月21日 16時) (レス) id: 5b18a5bb03 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鹿 | 作成日時:2017年11月18日 0時