【報告】5 ☆ ページ49
☆主人公サイド
昨日から何かと忙しい。
お姉さんの赤ちゃんは生まれるし、今日は田中君とご飯だし。
それにしても…。
子供を生むって一筋縄じゃいかないんだ…。
お姉さん、今だかつてない痛みだって言ってた…。それが21時間続いたって。
それに、なかなか出てこなくて看護師さんがお腹の上に乗ったって本当かな…。
しかも目から火花が散って、気を失う寸前って…。
だめだ。私、絶対にそんなの耐えられない…。
やっぱりゆづには申し訳ないけど、子供はあきらめてもらおう。
私はそう結論付けて、一旦田中君とのご飯に頭を切り替えた。
今日はまさかのゆづからのお誘いで、これから中華を食べに行くことになっている。
ゆづ、よほど田中君を気に入ってるんだな。よくラインのやり取りをしているみたいだし。
何を話しているのか知らないけど、私のゆづなんだから、田中君だけには取られたくない!
そこのところしっかり見定めないと。
今日も二人の関係が進展しないように見張っておかなきゃ!
とりあえず、仙台市内に車を停めて目的地まで歩く。
辺りは暗いので、誰もゆづだとは気づかないみたいでよかった。
なので、私は思いきってゆづの手を取って握る。
「お、何?手繋ぐの(笑)」
「もうすぐ夫婦だもん…。」
ふふっと笑って握り返してくれるゆづ。
…そうだ、ゆづは私のだから。絶対誰にも渡さない!
「かわい。いつもこうだといいのになぁ〜。」
「あまり外歩かないでしょ。」
車で出かけるくらいだし。
すると、ほんの数歩歩いた所でピコンと音が鳴ったので、ぱっと私の手を離してゆづがポケットからiPhoneを取り出した。
「田中からメッセージだ。」
「…え、なんて?」
「先にお店に入っています…だって。あ、田中の名前で予約してあるんだ。」
待たせたら悪いから急ぐか、と私の前を歩いていくゆづ。
てか、手繋いだばっかりだったのに、ここでも田中君に邪魔された…。
不毛だなー。
なんでこのタイミングでメッセージ?
「今日こそぎゃふんと言わせてやる…。」
「おーい、早くー。」
歩行者の信号が点滅し始めた。
次でもいいのに…と思ったけど、体力が有り余っているゆづにはそんな考え通用しないから走るしかない。
私は置いていかれないように必死で付いていった。
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鹿(プロフ) - 心菜さん» あってもなくても。ひぎゃあ〜!ってなります^^ (2017年4月26日 16時) (レス) id: 13cf42ba90 (このIDを非表示/違反報告)
心菜(プロフ) - 鹿さん» ありますよww……で、良いんですかw。書くだけならいくらでも!(爆笑) (2017年4月25日 17時) (レス) id: 81bea81c1e (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - 心菜さん» 投げキッス最高でした!所で本物のキスは経験あるんですか?!って質問したいです(笑)そしてさらっと、ありますよ♪って言って欲しい(・∇・)そんな妄想を今朝しました。 (2017年4月25日 15時) (レス) id: 13cf42ba90 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - suzuranさん» 私も皆さんの小説で癒されたいなぁ!(T_T)さすがに国別の時はあまり更新なくて寂しかったです。私の小説が誰かの楽しみになってたら嬉しいですが、益々やめられなくなってしまいますね(笑) (2017年4月25日 15時) (レス) id: 13cf42ba90 (このIDを非表示/違反報告)
心菜(プロフ) - 何で田中君には対抗心燃やすかなぁw。そこも主人公ちゃんの可愛いとこなんですが。国別EXの白鳥さん&crazy(投げkiss付)!生声絶叫ありがとう!にすっかりヤられています(*^^*) (2017年4月24日 21時) (レス) id: 81bea81c1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鹿 | 作成日時:2017年4月5日 14時