【距離感】1 ★ ページ1
★ゆづサイド
朝、ホテルのベッドで目を覚ます。
だけどいつも持ってきている枕じゃない？
おかしいな、と思ってむくりと身体を起こしたら…。
「あれ？昌磨？！」
後輩スケーターが床で寝ていた。
「…う、う〜ん。」
よいしょ。と起き上がって、お互いおはようと挨拶をする。
「お前なんで俺の部屋の床で寝てんの(笑)」
昌磨が目をこすりながらあくびをする。
「よく言うよ〜、ここ僕の部屋だよ？」
え。
もう一度部屋を見渡す。そういえばなんか雰囲気が違うな…。
ベッドの数も部屋数も。
「わ、何？俺昌磨の部屋で寝ちゃったの？」
あちゃー、ほとんど記憶がねぇ。
「そうだよ。だからお酒はやめようって言ったのに…。」
お酒と聞いてすぐにテーブルを確認する。
そこにはまだ中身の残っている缶ビールが2本置いてあった。
…そういえば夕べ飲もうって言ったな、俺。
そうだ。そしたら昌磨も少し飲めるって言うから、1本ずつ開けたんだ。
ことの成り行きを思い出したら、ふと昌磨が思い出し笑いを始めた。
「…何。」
「いや、ゆづ君昨日すごかったなって思って(笑)」
覚えてる？と聞かれて頭をひねる。
…どうせ田中の愚痴だろ？それ以外あるわけない。
「…なんか変なこと言った？俺。」
「変って言うか…ゆづ君がどれだけ美月さんのことを好きかっていうマシンガントークが炸裂？(笑)」
はぁ？！なにそれ！
当然だけど全く覚えてない！
俺がAとのことを昌磨に？！
ありえない、そもそも自分から人にそんなこと言うキャラじゃないし。
「ちょっと待て！詳しく聞こうか、うん。」
昌磨をベッドに座らせて、心の準備をしようと正座した。
静かに第一声を待つ。
「ゆづ君、美月さんと付き合うの、相当手こずったって言ってた。」
破顔してベッドに土下座するように突っ伏す。
今気づいたけど、これAと最初に一夜を過ごしたシチュエーションにそっくりだ…。
「…へぇ〜そんなことを。」
動揺を隠して返事をする。
「最初全く信用されてなかったんだって？それつらいよね。」
あぁそうだよ！だから色んな作戦を考えて、やっとAを手に入れたんだ！なのに田中がじゃまばっかり！
「俺達にしか分からない事情がだな…。」
「親戚だからすごく我慢したけどダメだったんでしょ？(笑)」
好きすぎて。と言われて益々顔を上げられなくなる。
「あ〜…。」
もう何て言ったらいいのかわかんねぇ。
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鹿(プロフ) - ゆめもちさん» 想像と現実が違ってたんですかねえ〜。勢いでっていうのほど話がつながらなくなる展開になるので、ここはまず仲直りですね＾＾ (2017年1月16日 15時) (
レス) id: 081c59540b (このIDを非表示/違反報告)
ゆめもち - なぜ羽生さんは驚いてしまったのか・・・。最後までって決めたらやっちゃいなよ！と思うけど、やっぱりショックなんだろうな。好きな人の怪我は。早く仲直りして！ (2017年1月15日 19時) (レス) id: 7f41978512 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - みちさん» 田中の当て馬的存在が書いてて楽しいです！今はひたすら誕生日までのつなぎで、これもそんなたいしたことにはならないです＾＾書いてたらこんな流れになってしまっただけというか…。たまにはいいかな〜 (2017年1月14日 10時) (レス) id: 081c59540b (このIDを非表示/違反報告)
みち(プロフ) - う〜ん深刻な事態ですね。 でも、その後主人公ちゃんを抱きしめるゆづを想像しています。毎回田中のおかげ？で２人の中がどんどん近くなっていくと言うか、結構いい仕事してくれますね！ (2017年1月13日 19時) (レス) id: e8907b1922 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - ゆめもちさん» はい。今更新しておきました＾＾背中を押してくださりありがとうございます。あまり面白く書けなかったような気もしますが、よかったらどうぞ〜。やはり出来上がった夫婦は難しいですね＾＾； (2017年1月10日 17時) (レス) id: 081c59540b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鹿
| 作成日時：2016年12月23日 10時
