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週末、Aと会う日。目の前には、のぶとウイング。Aが少し仕事が押しているみたいで、遅れて来るらしい。それよりも先に、目の前の2人は。
y「ほら、良平くん。のぶくん怒ってるよ?(笑)」
「のぶ、怒ってる…?」
o「怒ってます」
「ええ、、ごめん、」
o「良平さんが余裕そうにしてるから、横から入ってきちゃうんですよ!?」
「あーーうん、そう。それはそう。」
o「今のおとちゃん見てられないんで、早く仲直りしてください」
「え、そんなやばいの?」
o「たぶん寝れてないんだと思います」
「あーーー、そっか、そうだよね」
y「のぶくんは、おとちゃんの味方だもんね?(笑)」
o「そうですよ!」
「あーもう、お前らはほんとに、なんなの…(笑)」
o「ちゃんと仲直りしてくださいね、」
「ん、2人の前で仲直り、するから、ちゃんと」
俺が責められる、という構図を続けていれば、彼女は到着したようで。個室の扉が空いて、入ってくる。空いている俺の隣を見る、彼女は少し気まずそう。
「A、こっち座って」
『………うん』
「この前はごめん、思ってもないこと言って傷つけて、別れたいなんて思ったことないのに、そんなこと切り出して、泣かせて」
『私も。良平さんのこと悲しませた、ごめんなさい』
「……A?」
『………はい、』
「俺のとこに、っ、戻ってきて、お願い」
『……………っ、戻ってきて、なんて、私はどこにも行ってないのに、』
そう言って、力なく笑って。「これからもよろしくね」なんて言葉を発して、俺の首に手を回して。
『代永さんも、のぶくんも巻き込んで、ごめんなさい』
o「はーっ、よかったー!」
y「あんな弱そうな良平くん初めて見た(笑)」
「辞めろよ(笑)」
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作者名:シカク | 作成日時:2021年12月1日 20時