いつまでも甘え上手な【木村良平】 (ページ41)

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『ただいまー』

「あ、おかえり」

仕事終わりに、良平さんの家に行けば、ソファに座った彼に迎え入れられる。あれから、2人で住む家も決めて、引っ越しする日も入籍する日も決めた。

最近は、なんだかんだ良平さんの家にほぼ住んでいるような状態になってしまって、半同棲になっている。

おかえり、なんていつもの調子で迎えてくれた、彼の隣に座れば、腰に手を回されて後ろから抱きつかれる。

『………へっ、どうしたの』

「んー、」

『ふふ、なーに？(笑)』

「見たよ、生配信」

『あ、さっきの？かっきーさんとのやつ？』

「うん」

『どうだったー？私は楽しかったんだけど』

「楽しそうだったよ？めちゃくちゃ」

『なにー？(笑)ぎゅーってして』

「んーーー、いや、俺さあ、」

『うん？』

「今柿原とA見るのが、1番妬くわ」

『えー？(笑)』

そんなことを話されて、思わず後ろを振り向けば、照れたような顔をした良平さんと、目が合う。

『珍しいね？そんなこと言うなんて』

「柿原以外に、俺が知ってる奴で付き合ってた人いる？」

『えーーーーー、言わない(笑)』

「んーーーー、」

『なにい(笑)ねー、着替えてくるー、離してよー(笑)』

「柿原がさ、」

『うん(笑)』

「Aって呼んでたじゃん」

『んー？あ、ふざけて？』

「もともとは、そう呼ばれてたってことでしょ？」

『ね、ほんとどうしたの、この話聞きたい？(笑)』

「聞きたくないけど聞きたい」

『わがまま良平さんだなあ、(笑)』

「Aは？何て呼んでたの」

『えー？(笑)名前で呼んでたけど……』

「呼び捨てで？」

『うん、でももうだいぶ前の話だし、ね？』

「俺は、いつまで経っても、さん付けなのに？」

『ええー(笑)』

しばらく、この尋問は続きそうで、振り返って、そのまま唇を合わせる。しばらく触れて、離して。

『機嫌なおしてよ』

「こんな方法、どんな男に教えてもらったの？(笑)」

『もうーーー(笑)』

「りょーへい」

『りょーへー？(笑)』

「2人きりの時くらい、呼び捨てで呼んでもらうように俺が教え込むわ」

『え(笑)怖いんだけど(笑)』

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