急な呼び出し ページ12
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仕事から自宅へ帰ってきてしばらく経った時、ソファに座りながらスマホをタップしていれば、メッセージがきたことを知らせる通知。
『……雄馬くん?』
独り言のように呟いて、メッセージを開けば、今界人くんの家で呑んでるから来ない?と一文だけ。明日の仕事はそんなに早くないし、行くー、と簡単な文だけを送って、界人の家へ向かう。
30分ほどで彼の家へは到着する。合鍵で玄関を開ければ、楽しそうな話し声が部屋の中から聞こえる。来る途中で買ったものたちを持ちながら、リビングへ繋がるドアを開けた。
「………え、A?」
「あ!Aちゃん待ってたー!」
『お待たせ。これ、何か適当に買ってきたー』
「ありがとー!」
「え、待って待って、俺知らなかったよ?」
『雄馬くんから、さっきLINEがきて、来ない?って』
「界人くん、教えない方が面白いかなーって(笑)」
「なにそれ!?」
てっきり2人して誘ってくれたのだと思っていたけれど、彼は知らなかったらしい。その事実に笑っていれば、界人に軽く腕を引かれる。
『ん?』
「何飲む?グラス持ってくる?」
『あ、いいよ。自分で取ってくる』
「じゃあ、ついでに氷も入れてきてー」
『ほーい』
氷と自分のグラスを持って戻れば、こっち座りな、なんて界人と雄馬くんの間に呼ばれる。大人しくそこに座れば、何故か雄馬くんは楽しそうだ。
「へへ、2人の普段の感じが見たかったんだよね」
『えー?だから呼んだの?』
「雄馬くん、ほんとにやめて(笑)」
「だって仕事で会っても付き合ってる雰囲気出さないじゃん」
「いや出せないでしょ(笑)」
「だから、ちょうど界人くんの家だし?いいかなって」
『ははっ、なにそれ。別に普段雄馬くんが見てる私たちと一緒だと思うけどなあ』
そんな何でもない話をしながら、3人で過ごす時間はゆっくりと進んでいった。
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はじめまして、シカクです。
お気に入り登録やコメント、評価を初日からたくさんいただけて驚いています。気長に書いていけたらと思っていますので、お付き合いください。
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シカク(プロフ) - まるさん» ほんとですね……(^^; わざわざご連絡いただいて、ありがとうございます。私が書いたものではないので、機会があれば聞いてみますね。いつも読んでいただき、ありがとうございます!これからもよろしくお願いします。 (2021年12月7日 12時) (レス) id: c30e6dd602 (このIDを非表示/違反報告)
まる - お返事ありがとうございます。あまいハチミツという作品がお相手を良平さんに変えただけのようなかなり似た作品がありましたので気になってお聞きしました。シカク様の作品はどれも好きですので楽しみにしています^_^ (2021年12月7日 6時) (レス) id: 0cc1bb8b96 (このIDを非表示/違反報告)
シカク(プロフ) - まるさん» こんにちは。私が書いているものは、もしかしたら少し内容が似ているかもしれませんが、作品ページ以外にあるものは書いていませんよ(*・ω・*) (2021年12月7日 0時) (レス) id: c30e6dd602 (このIDを非表示/違反報告)
まる - 他のお名前でミルクとスフレとに似た物は書かれていますか? (2021年12月6日 22時) (レス) id: 0cc1bb8b96 (このIDを非表示/違反報告)
シカク(プロフ) - 如月ヨシノ。さん» コメントありがとうございます!小説少ないですよね、自己供給してしまいました(笑)呼んでいただけてうれしいです! (2021年8月2日 23時) (レス) id: 8d6bdf9f88 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シカク | 作成日時:2021年8月2日 18時