6時間 ページ6
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手当たり次第に、自分の財布が許す限りにお酒を買い込んだ。
店員さんに凄い怪訝そうな顔をされたけど、こんなような体験、死ぬ前に一度は味わうべきだと思う。
ちょっとした優越感と、後ろめたさ。
まさか、死ぬって分かってから盛大に味わうとは思ってもみなかったけど。
「……あったあった。
松野家だ」
少し古びた、純日本宅が視界に映る。
相変わらずでっかいお家だなあ。って感想は、来る度に思ってる。
こんな下らない考えを持つのも、今日が最後だ。
少ししんみりした空気を払って、表札横のインターホンを押す。
軽快な音が鳴って、すぐに奥からの足音が聞こえた。
__今日のお出迎えは、何松かな。
生涯最後のこのクイズの答えは、
真っ赤なパーカーを着たおそ松だった。
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こころ - あれ?なんかスマホの画質悪く無い?……………あ、私の涙だ…(/ _ ; ) (2020年4月1日 18時) (レス) id: 68bb132a93 (このIDを非表示/違反報告)
霞桜 - とても感動した!!!!!!感動した (2019年12月21日 18時) (レス) id: 02fc9432b6 (このIDを非表示/違反報告)
ことみ(プロフ) - アッちょっとだれかタオルください目から汗が止まりません(*´;ェ;`*) (2019年7月29日 2時) (レス) id: 58ea8aaecc (このIDを非表示/違反報告)
しゃーちゃん - ΩÅΩ;泣きそうだった (2019年6月19日 18時) (レス) id: 6e21cc5c2e (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 凄い良かった! (2018年1月28日 21時) (レス) id: dfa48f9dbe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:尸 | 作成日時:2015年12月28日 11時