不器用な愛の形 2

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中「なにか作ってくる」



離れないで



いかないで



嫌な夢を見てた気がする



もう一生思い出したくない



だけど忘れちゃいけない



矛盾してるよねほんと





「…ないで」

中「ん？」

「いかないで…」

中「…」

「え、あ、えっと！違くて、あの、えっと、怖い夢みたから、離れたくないっていうか、あの、えっと」


しどろもどろになって

上手く言葉が出てこなくて

あーもうやだ恥ずかしい


「ごめん系さん何でもないや」


えへへと笑うと、


中「なんで強がるんだ？」

「え？」

中「弱ってる時くらい強がんなよ」

「けい…さん」



ぽろぽろぽろぽろ

もう止まらなかった

思い出したくなくて

自分自身を沢山責めて

何も聞いてこない系さんの優しさは

私をさらに泣かせるものだった


「おにいちゃ…ごめんなさい…」

中「…」

系さんはただ私の頭を優しくずっと撫でてくれた

嫌な夢だ

嫌な夢。夢であって欲しかった


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