不器用な愛の形 2 (ページ3)

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中堂side

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宍「聞いたぞ糀谷夕希子の周りの人間から、夕希子は夢を叶えるために懸命に働いていた。昼間は定食屋、夜はクラブ。その合間に売れないイラストを描いてな。でもあんたはそんなくだらないことはやめろと夕希子に迫った。そして夕希子はあんたの家から逃げ出した。そして引越し先を探すうちに高瀬不動産のドアを叩いてしまったんだ」

徐々に宍戸がこちらへ近づいてくるのがわかる

宍戸の言っていることが耳に入ってこない

宍「なあ高瀬言ってたぞ、糀谷夕希子のことはよーく覚えているって」

怒りがふつふつと燃え上がっていく

宍「威勢のいい女で殴っても喚き散らか…」

プツンと俺の中で何が切れた

とっくに理性など無くなっていた

中「ふざけるなあ！！！！！！！！」

その時宍戸が解毒剤を手に取った

だが俺もすかさず宍戸に飛びかかる

必死に解毒剤を飲もうとしている宍戸をみて

こいつは生きたいのか、と思った

そう思ううちに殺したくて殺したくて

何も考えられなかった

宍「あるあるあるある！！あるある！！証拠ある！！！証拠のボールが！！ある！！！やめろやめろ！俺が死んだら証拠は見つからないぞ！！！高瀬が犯行の度に使ったボールだ！！女の唾液がついてる！！なあ！！！提出したいんだろ！！！！DNAを！！！！！」

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高瀬が犯行に使っていたボールは宍戸のベランダに保管してあった

解毒剤と引き換えにボールも渡す

やっと、、やっと手に入った

高瀬の犯行だと裏付ける証拠が

解毒剤を貰った宍戸はすぐさま解毒剤を飲んだ

その顔は全てをおいて勝ち誇った顔をしていた

渡されたボールは長細い容器に入っており、中には何か液体か入っていた

宍戸は俺にボールを渡した瞬間容器をひっくり返した

液体に浸かるボール

しゅわしゅわと何が溶ける音がする

高笑いをする宍戸に

一気に殺意が芽生えた。

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