不器用な愛の形 2

49. ページ2

中堂side

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中「俺も無駄な殺しがしたい訳じゃない」

宍「何が目的だ」

中「高瀬の告白。あの中のいくつかの殺害現場にお前もいたんじゃないのか」







宍戸は、はっと笑いをこぼすと


注射器を打たれた腕をおさえた






中「畳に落ちた鮮やかな血の色、室内を満たす異様な空気、高瀬の語りにしてはどれも不必要な情景が多すぎる」

宍「想像力で付け足しただけだ」

中「ふざけるな。お前も共犯だと高瀬が証言したら危ないはずだ、だが高瀬は言わない。お前が何かを持っているからだ」






高瀬を犯人だと決定づける証拠を


それ以外ありえない




はあ、と息を吐く宍戸は何かを考えているように見えた





中「高瀬を有罪にする証拠あるんだろ。お前がそれを使わなければ高瀬もお前を売らない。塀の中と外でお互いを縛る共犯関係が成立。さあ20分だ」



キッとこちらを睨む宍戸



中「はじめの症状は、唇、舌、指先の知覚麻痺。急がないと動けなくなるぞ、ほら証拠を出せ」

宍「はっはっ、」






何が面白いのか突然笑い出す宍戸

頭くるったか？、









宍「そもそも糀谷夕希子殺したのは紛れもないあんただろうが！！！」

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