不器用な愛の形 2

48. ページ1

中堂side

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なあ夕希子





お前を殺したやつが分かったんだ




だけど証拠がねえんだ。殺人で裁けねえんだ





だから俺は証拠をつかみに行く





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家の中に入った宍戸を確認して俺も入っていく





家に帰ってきたばかりの宍戸はここまでくると思わなかったのだろう




油断して買い物の袋なんか置いていた




何故かそれに無性に腹がたって




思い切り宍戸を蹴飛ばしていた




宍「なんだお前！！！！！！」




宍戸の問いかけも無視してもう2発




宍戸は窓から逃げようとしたが逆に窓に押さえつけて









注射器を打った









宍「あぁぁ！！」




無様に宍戸の掠れた悲鳴だけが部屋に響く





宍「何した何打った！！」

中「テトロドトキシン。ふぐの毒だ。症状が出るまでに20分。死ぬまでに1時間。テトロドトキシンは通常の薬毒物検査じゃでない。毒が打たれたと気づかれず、お前は突然死と片付けられる」

宍「突然死！！！今の俺がか！！！警察は必ず調べるぞ！！！！」

中「もうすぐ葬儀屋がくる。明日にはお前は灰だ。」




宍戸の顔がさぁっと青くなっていくのがわかる






こんなにもいい眺めはあるのだろうか







中「当事者になった気分はどうだ」



宍戸と取っ組みあっていたが

玄関の方へ這いつくばりながら逃げようとしている




中「外に出たら死ぬぞ。解毒剤はここだ」




解毒剤の瓶を右手にもち宍戸にみせると


何かを諦めたように宍戸は大人しくなった




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