不器用な愛の形 2

87. ページ42

・






目が覚めると系さんの腕の中で

あー結局あのまま寝ちゃったんだ

太陽ももうすぐ沈んじゃうし



中「ん、はよ」

「系さんごめんねずっとこの体制キツかったでしょ」

中「問題ない」




系さんは本を片手にそう話した

何読んでたんだろ…

"解体新書"

うん、系さんらしいね…







「あ、ご飯作らないとだよね」



立とうとしたら腕を引っ張られそのまま系さんの胸へだいぶ


「けい…さん？」

中「お前はここで大人しくしてろ、俺が作る」

「え！！作れるの？」

中「チッ、舐めんなくそが」




めちゃくちゃドヤ顔でキッチンへ

系さんほんとに料理作れるのかな

案外食べるの始めてかも

楽しみ







・








・









・









「おいしい…」


だから言っただろくそがとくしゃっと笑った

あ、今の笑顔めっちゃ好きかも



・







・









「ごちそうさまでした」

中「ん」


食器を持ってキッチンへ系さんが行ったから

後を付いて行った



中「お前はやらなくても…」

「やだ。系さんばっかりにやらせるのやだもん」


なんて言うとはあ〜といって


中「じゃあ皿拭け」


2人でキッチンに立って作業をする

なんか新婚さんみたいでニヤニヤしちゃう

こんなこと言ったら馬鹿かといって笑われそうだなあ


・

88.→←86.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す