＊俺はよろしくしたいんだがな。 ページ15
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『ところでさ、君らの名前教えてよ。仲良くしようぜ？』
俺はもう名乗ったんだし、と思いながら、彼らの自己紹介を催促する。
彼らは特に躊躇うことなく、一人ずつ名前を述べていく。
初めて会った時の邪険な対応は何だったんだ。
仲良くしようぜ、という俺の精一杯の愛想の良い言葉は華麗にスルーされた。
おい、よろしくしたくないってか。
最後に名前を口にした紫髪の奴が、自己紹介ついでに驚きの発言をかます。
「七鬼忍。今日は休んでたけど、俺もアーヤと立原のクラスだぜ。」
『は？？？』
「また同じクラスで嬉しいな、忍。」
俺がギョッとする横で、立花さんはにこにこと頬を緩める。
マジか、ここにもう一人、同じクラスの奴がいたとは。
美坂先生、欠席者がいるって言ってたっけ……。
薄暗い外灯の光に照らされた夜道を賑やかな喋り声が彩る。
彼らと話してみて、皆が皆、個性の強い人達であることが分かった。
しかも、何やら探偵チームというものを組んでいるらしい。
『具体的には何してんの？』
「事件を捜して解決してるんだ。」
自分達で捜すところから始まんのかよ。
若武がチッと舌打ちをする。
「だが、俺らはただの一度もメディアに姿を見せたことはない。
解決したあと、必ず何らかの形で事件発覚として報道されるからな！
くそ、俺らが一番に事件を見つけて解決したのに。」
「もはやそれがあってのKZでしょ。」
「若武、運無いよね。」
「それがKZの宿命だね。」
話によれば、俺がニュースで見た事件のいくつかも、実は裏でKZが動いていたらしい。
あの時、ふぅん、くらいに思っていた事件も、こいつらが解決したってんなら、また見方が変わってくるな。
「じゃあね、おやすみアーヤ。」
今日立花さんを送るのは黒木の役割だったらしく、途中で他の奴らは自分の家の方向に向かっていった。
俺の家は立花さんの家のもう少し先にある。
「ありがと、黒木くん。立原くんも、これからよろしくね！」
立花さんははにかんで、家に入っていった。
おぉ、初めてよろしくって言われた……。やった。
＊男女から好かれるのって難しいよな。→←＊コネって何だよコネって。
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ﾓｼｬｱ - めちゃ面白い！大好きです！ (2021年9月17日 16時) (
レス) id: f7eb6a98f0 (このIDを非表示/違反報告)
Kyuraso - 続き出してください〜 気になる! (2021年8月22日 9時) (レス) id: 6c73657afc (このIDを非表示/違反報告)
シルクロック - 続きが気になります・・・！ (2021年7月9日 21時) (レス) id: c954b48120 (このIDを非表示/違反報告)
あ に す . ? ?(プロフ) - お、終わり…？(´；ω；`)ｳｯ… (2021年5月20日 17時) (レス) id: 4db45bcbc3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいなー(プロフ) - はくあさん» ありがとうございます〜！4月からずっと忙しすぎてヤバい(語彙力)んですが、何とか更新出来るよう頑張ります... (2020年7月28日 15時) (レス) id: df2fd3c063 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆいなー | 作成日時：2019年9月6日 23時
