釣り合いたい【NJ】 (ページ25)

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ぎゅうと制服を絞って、とりあえず着るものもないから体操服のまま授業を受けるしかない。

くっそ、なんでこんな朝っぱらから体操服で過ごさなきゃなんないの。

やるなら放課後に近いとこでしてくれればいいのに。

気が利かないな、ほんと。

絞りきれない制服を、持ち上げて
トイレから出るとぽたぽたと床に水滴が落ちる。

「あーあ、床濡れるよぉ。」

トイレから出てすぐの壁にもたれて待っていたのは、ミリだった。

『……あんたの仕業でしょ』

「証拠は？」

『んなもん、無くてもわかるの。ジミンに振り向いて貰えないからって私に嫌がらせするのやめてくれる？迷惑』

容赦ない、私の言葉に、ミリの顔がみるみる赤くなっていく。

もう、自分がやりましたって言ってるようなもんじゃないか。

可愛い顔が、台無しだよ。

JM「A？と、イ・ミリ？何してんの」

その声に振り向いたイ・ミリの顔は、私に向ける怖い顔じゃなくて完全に恋する乙女になってて

なんか、咄嗟に持っていた制服を背中に隠した。

JM「なに？何かあったの？」

私とイ・ミリを交互に見たジミンは
じろりと最後に、ミリに視線を向けた。

ちょっと、ハッとした顔になったミリは

「や、これはねジミンく……『何も無いよジミン、制服汚れてたから洗ってただけ』

JM「洗い方、豪快すぎ。まだ水滴落ちてるし」

貸してみ、って私の手から制服奪い取ったジミンは
男子トイレへと姿を消して

JM「ん」

って、脱水機か何か？ってくらいぎゅうぎゅうになった制服を手渡してくれた

『あ、ありがと……』

JM「授業始まるよ2人とも」

って、先に教室へと消えていったジミン。