釣り合いたい【NJ】 (ページ24)

今日:16 hit、昨日:9 hit、合計:18,400 hit

ページページ24

体育が終わって、着替えようと教室へ戻ると

『あれ？制服……』

椅子に掛けていた制服がまるっと無くなってて。

あれ？私確かに脱いで椅子の背もたれに掛けたんだけどなって記憶辿って

近くの女子に

『ここにあった、制服知らない？』

って勇気出して聞いてみたら

その女の子が、チラッちらっと周りを見て
私にコソッと

「その制服、チャさんのだったんだ。イ・ミリがどこかに持っていってたよ。ごめん、知らなくて」

って謝ってくれて

イ・ミリか。名前は聞いたことあるなぁ。

頑張って思い出そうと、脳みそ絞ってんーーって唸ってたら、教室の外からきゃははって声が聞こえて。

「やばいってー、大丈夫？」

「平気平気、悪いのはあの子なんだから」

あ、わかった。

ジミンがカラオケに誘われてた、あのボブの可愛い女の子だ。

ガラガラ！！と勢いよくドアを開けたら、教室に入ろうとしていたミリ達が、びくっ！と肩をあげた。

この子達が隠したという事実は今のところないから
私は横目でちらりと見て、横を通り過ぎてトイレに向かった。

いま、この子達はきっとトイレから出てきたから。

『あーあ、やっぱりね』

水道からジャバジャバと出続ける水

洗面台に溜められた水の中に浮かぶ、私の制服。

『あいつ……』

きっと、ジミンと仲良い私が、気に入らないんだ。

正々堂々と、向かってこれない奴は、嫌いだ！！