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深｢寝た？｣
貴｢ぐっすり｣
寝室から出てきたAに
隣に座るようにソファをポンポンと叩く
呼んだはいいものの、
どう話を切り出せばいいかわからない
深｢…｣
貴｢…どうかした？｣
深｢…今日さ、亮平、お兄ちゃんになりたいって言ってた｣
貴｢それ、って｣
深｢…うん｣
すぐに理解してくれたAは
俺から自分の手元に目線を落とした
深｢今、充実してて、全然考えてなかったけど
言われて気づいたって言うか｣
貴｢それはあたしも一緒｣
深｢亮平が、お兄ちゃんになりたいってさ
それも一種の成長だし、俺自身も、その、｣
貴｢うん｣
言葉に詰まると俺の手を握ってくれた。
深｢もちろん、亮平は大好き、血が繋がってなくても
俺の息子、それに変わりはない。
でも、俺もちゃんと、その…
ごめん、いい表現の言葉が見つかんない｣
貴｢ん、何となくわかるよ。
大きくなった亮平がどう思うか怖いんでしょ？｣
深｢…そう、なんだけど。ごめん、言葉が、｣
貴｢いいってば、そればっかりはしょうがないよ｣
深｢…ごめん｣
顔が見れない。
俺自身が、亮平を否定したようで、辛い
貴｢もう、何回も謝んないでよ笑
あたしだって亮平と血繋がってないよ｣
深｢でも、俺は｣
頬に手が添えられたと思ったら
無理やり顔を上げられた
俺が思ってたよりもAは笑顔で
貴｢亮平のパパは辰哉でしょ、ママはあたし。
覚悟を決めて結婚してくれたんじゃないの？
もちろん、産んでくれたお姉ちゃん達には
感謝もしてるし、寂しいし会いたいし
亮平の成長した姿を一番近くで見てほしかった。
亮平もこの事を深く考える日が来るかもしれない
下の子ができたとしても愛おしいお兄ちゃんで息子。
それは辰哉も一緒じゃない？…違う？｣
そう伝えてくれたAの言葉に
目からはボロボロと涙が出る
深｢ごめ、俺、もっ、とちゃんとっ｣
貴｢今のままで十分素敵なパパですよ｣
柄にも、年甲斐にもなく、
まともに喋れないほどAの細い腕の中で泣いた
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まる(プロフ) - 桜井サラさん» はじめまして、コメントありがとうございますー！そうなんですね！やってよかった☺️これからもよろしくお願いします！ (2021年9月28日 21時) (
レス) id: 260391a30d (このIDを非表示/違反報告)
桜井サラ(プロフ) - はじめまして、いつも楽しく読ませていただいてます！今日はじめてのおつかい見て、この作品の亮平くんのおつかい見てみたいなーと思ってたんです！嬉しいです😍楽しみにしてます！ (2021年9月26日 3時) (レス) @page45 id: aa947d258f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まる
| 作成日時：2021年5月12日 12時
