恋なんて知らなかった (ページ26)

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～Aside～
士門が部屋を出ていってからすぐに暇になってしまった。

貴「そうだ！街へでてチョコレート食べよ！」

本土は街へ行けばたくさんの店がある。大好きなチョコレートを食べられると思うと楽しみで仕方ない。。

貴「じゃレッツゴー！」

支度をさっと済ませ部屋を飛び出した。
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街へ来た。人はそれほど多くなく歩きやすかった。

貴「！！！！」

ふと目に入った看板に私は釘付けになる。

貴「チョコレートセット......」

パフェ、ジェラート、クッキーにケーキ。そしてトリュフ。このチョコレートセットにもう私はメロメロだ。

貴「ここにしよ！」
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貴「美味しかったぁ。幸せ～」

満足しながら歩いていると後ろから声をかけられた。

？「ねぇ君！可愛いね！俺らと遊ばない？」
貴「はい？」

後ろを振り向くと身長の高い男の子が3人いた。学生なようで制服を着崩している。

男1「俺らとどっか回ろうよ！」
男2「チョコレートのいい店知ってるよ！」

うわ、こいつら見てたんかい。気持ち悪っ。

貴「いいです、結構です。さっき食べたしこれから帰らなくちゃなので」
男3「そんなこと言わないでよ」
貴「！」

急に店と店の間の細い路地に連れ込まれる。もちろん人気はなく大通りの通行人も気付かない。

男2「やっぱ可愛いねぇ。間近で見るとホント可愛い」
男1「俺、この銀髪が好きだわ。サラッサラだし綺麗な色だし」
男3「俺はルックスと体型が好み～！」

男の子達は私の髪やら腕やらを触って来る。嫌になって逃げようとしたら強い力で手首を掴まれた。

男2「はい逃げないでねー」
貴「痛っ！」

笑顔でぐっと力を強めて来る。力では敵わない。

貴「(しょうがない...こんなことやりたくなかったけど...)」

それこそ術でぶっ飛ばそう作戦！本土は陰陽師を知らない人が大半だからこの人らもそうなんだろう。

貴「(ごめんなさいだけどまぁしょうがないね)」

そうして術を唱えようとした瞬間に口を塞がれた。

貴「んっ！んんんんっ！！」
男1「もう連れてっちゃお♪はい、行くよー」
貴「(これはマズイ。どうしよ...)」

しかしその時救世主が現れた。

？「お前ら何やってんだぁ？んん？」