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突然の甘味 ページ14

「それじゃ、今日の授業はここまで。各自課題を進めておくように」


その教授の言葉を合図に講義室は一気に騒がしくなった。悲しいことに話す相手のいない私は鞄に荷物を黙々と詰め込んだ。

今日私が入れている授業はこれで終わり。まだ午後にもなっていなくて、何となく気分が上がる。

今まではすぐにバイト先へと向かったが、今は全て辞めさせられたためそんなことする必要が無い。こんな真っ昼間から暇なのって何気なかったかも。

さて、何しようか。課題を終わらせるのも悪くないが、期限まではまだ時間があるし、折角だから何処かに行きたい気持ちもある。


うーん、としばらく頭を悩ませた後、そうだ、と考えが浮かんできた。


「あそこのカフェ、まだ行ってなかったよね」

そのカフェというのは最近大学付近にオープンしたばかりで学生達の中でも話題に上がっていた。

私もそういう所が大好きでよく友人と一緒に行こう!と話していたが忙しすぎて結局まだ行けてなかった。

この機会に、と早速友人に連絡をとったが返ってきた返事はまだ講義が残ってる、だった。無念。


仕方ない、家にもまだ帰りたくないからこのまま何処かで適当に時間を潰そうか、と校舎を出る。


そのまま門の近くまで来た時、すれ違った女子達の話し声が偶然聞こえた。

「ねぇやばくなかったさっきの人!?」

「凄いイケメンだったね!モデルかな?」

きゃあきゃあ言いながら通り過ぎていく彼女達を横目で見て凄い興奮のしようだな、と苦笑いになりながら歩みを進めていくと、門の前である人物を見つけ足をピタリと止めた。


人々はその人物をチラチラ見ながら通り過ぎていく。

その視線に気づいていないのかスマホを取り出して数秒画面を見つめたあとゆっくり顔を上げた。

その美しい紫色の瞳が私の姿を捉えた瞬間


「…やっと来てくれた、A」


彼は、黒崎さんは嬉しそうな笑顔を私に向けた。

「…何でここにいるんですか」

「何でって、決まってるやろ。Aに会いたかったから」

彼がそう言った瞬間、周囲の私に対する視線が鋭くなるのを感じた。

あぁ…と一人で青ざめている私にお構い無しに黒崎さんは話を進めていく。


「A、この後なんかある?」

「ないですけど…」

「お昼は?もう食べた?」

「それもまだです」

思わず素で答えると黒崎さんはよかった、と笑った。その笑みがあまりにも綺麗すぎて不覚にもドキリとすると黒崎さんは私の手を取った。

「それじゃ行くで?」

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時雨(プロフ) - おもちもちもちさん» コメントありがとうございます!!そう言っていただけるとこちらのモチベーションにも繋がりますのでとても嬉しいです(; ;)もう少しでまた更新できそうですのでそれまでもうしばらくお待ちいただけるとありがたいです^^* (2020年2月17日 17時) (レス) id: 27a105a2bf (このIDを非表示/違反報告)
おもちもちもち - やっっっっべぇめっちゃ好きです…(俺の語彙力飛んでった←)更新楽しみにしてるんで、無理のない程度に頑張ってくださいね!(?) (2020年1月17日 1時) (レス) id: b8721ff069 (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - さくりさん» 返信遅れてすみません…!!コメントありがとうございます!!もう少ししたら更新が出来そうですので、それまでお待ちいただけるとありがたいです…!! (2019年12月5日 21時) (レス) id: 27a105a2bf (このIDを非表示/違反報告)
さくり - 初めてコメントをさせていただきます〜、さくりです!この話自分にドストライクすぎてヤバいです…!更新待ってます!! (2019年11月9日 17時) (レス) id: 11e1fd3e2e (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - ぽんずさん» コメント&通知登録ありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです、これからも頑張りますね! (2019年7月15日 21時) (レス) id: 27a105a2bf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:時雨 | 作者ホームページ:***  
作成日時:2018年11月8日 0時

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