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純愛の定義/センラ ページ6

甘々の恋愛ドラマは苦手だ。



それなのに、今テレビにはいかにも『純愛』という言葉がしっくりくるような恋愛ドラマが画面上に映し出されている。


「んふふ、やっぱええねぇ。このドラマ。ほんま好きやわ〜」

よいしょ、と私と同じソファに座るのは同棲中の彼氏であるセンラくん。

両手に一つずつマグカップが握られていて、そのうちの一つをほい、と私へ差し出してくる。

中には今淹れたてなのだろう、ほくほくと湯気がたっているココアが入っていた。


「ありがとう」

「ええんやで。ほら、一緒にドラマ観よ?」

そう言って私を優しく促す。


センラくんはこの甘ったるい純愛ドラマが本当に好きらしい。


「あーそこで勘違いしちゃうかぁ、違うのになぁー」

と、その時ドラマに集中していたセンラくんがソファの背中にどっともたれかかる。


どうやら彼氏の誕生日を祝おうとしたヒロインが彼と仲のいい友人と一緒に準備をしていたところを彼に見られてしまい、すれ違いが起きるというシーンがおきていた。


しかしセンラくんはその言葉とは裏腹に口元は楽しそうに弧を描いていた。きっと彼にとってはそのすれ違いでさえもこの物語の醍醐味なのだろう。


ただ甘いだけが純愛じゃない、時には苦味もあるがそれをスパイスに感じさせられるだけの甘みがあるからこそ、その甘みは余計甘いと感じるのだろう。


だから、私は苦味をただのスパイスにさせてしまう『純愛』が好きになれない。


と、その時だった。


プルルルルルと馴染みのある機械音が部屋中に響き渡った。


…まずい。


「電話、俺ではないみたいやからA?」

「う、うん、多分…」


センラくんの目を気にしながら震えた手で携帯を見た。


お願い、どうか、女友達でありますように…!


しかし、そんな私の願いも虚しく画面には男性の同僚の名前が映し出された。


「…A?」


まずい、まずい!

冷や汗が頬を伝うがそんなことを考えていられる余裕はなかった。



「それ、男の名前、やねぇ?」

「ち、ちがっこれは」


その時、彼の長い足が私の脇腹をおもいきり蹴り倒し、そのまま体ごと床に崩れ落ちる。

◆→←小さな世界/うらたぬき



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可愛い後輩ちゃん - なるちゃんの口調そっくりすぎるwwwww🍥🍥 (2022年3月27日 13時) (レス) id: 28b1a8c3b0 (このIDを非表示/違反報告)
りゅー - まふまふさんの監禁系お願いします! (2022年2月13日 11時) (レス) @page25 id: 67f46d50a0 (このIDを非表示/違反報告)
月花月 - リクエストです、坂田さんの閉じ込める系お願いします (2020年7月6日 21時) (レス) id: fc0fb56c2a (このIDを非表示/違反報告)
蒼空@リス(プロフ) - いきなりですがリクエスト失礼します、志麻さんで服従系ヤンデレをお願いします!! (2019年7月28日 6時) (レス) id: 9910aa95ba (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - きゃらめるさん» 承りました!!元々、まふまふさん視点は考えてはいたのですが、都合上、本編に載せることが出来なかったので、載せる機会を与えてくださりありがとうございます…!!のろのろ更新ですが、精一杯頑張りますので、宜しければまた見て下さると嬉しいです〜!! (2019年2月14日 0時) (レス) id: 54c8766224 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:時雨 | 作者ホームページ:***  
作成日時:2018年9月29日 23時

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